暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜特務支援課、介入〜
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会長を事故に見せかけて口封じした事実”………どちらが”ラインフォルトグループで働いている社員達にとってクロスベル帝国の為に働く事が受け入れ安い”かは明白かと。――――――陛下達が共和国侵攻時、”首都陥落の責任を取って自害して命を絶ったはずのロックスミス大統領を治療して蘇生させた”のも共和国の民達をラインフォルトグループの社員達のように戦後クロスベルによる支配を受け入れやすくする為だったのでしょう?」

「………!」

「……どこでその話を耳にした?メンフィル側で知っているのはリウイ達――――――上層部でも限られた者達のみの為リィンどころかレン皇女やプリネ皇女ですら知らされていない上、幾らリウイでもお前達――――――いや、ルファディエルと繋がっているチキにその情報を話をするとは思えないが。」

エリィの口から出た非常に限られた者達しか知らないはずの重要な情報を耳にしたリセルは目を見開いて驚き、ヴァイスは目を細めてエリィに訊ねた。



「セティ達――――――”工匠”の技術に興味を抱いていて支援課のビルを訊ねてきたエイフェリア元帥閣下と一緒に来たリューンさんがお互いが持つ技術の情報交換をした際にポロリと口にしたんですよ……”魔導巧殻”とやらの中でも”癒し”を得意とするリューンさんが共和国の首都陥落時、陛下達の指示によってロックスミス大統領を治療し、蘇生した話を。」

「リューン様………」

「情報漏洩の原因はよりにもよって俺達の身内か……―――――話を戻すがつまり、将来ラインフォルトグループの社員達がクロスベル帝国の為に働く事を嫌ってストライキや大量自主退職等を防ぐ為にお前達が逮捕したイリーナ会長に対して俺達は”司法取引”を持ちかける――――――要するに”無罪放免と引き換えにラインフォルトグループがクロスベル帝国に従う契約書にサインさせれば、ラインフォルトグループは俺達クロスベル帝国の事を受け入れる可能性が高い事”が”クロスベル帝国にとっての利”だと言いたいのだな?」

ロイドの説明を聞いてそれぞれ冷や汗をかいたリセルは疲れた表情で頭を抱え、呆れた表情で溜息を吐いたヴァイスは気を取り直してエリィに訊ねた。

「その通りです。」

「……ちなみにイリーナ会長が”司法取引”を断った場合については考えているのですか?」

ヴァイスの問いかけにエリィが頷くと、ある事が気になっていたリセルは訊ねた。

「その時は”会長職を濫用してラインフォルトグループを利用してクロスベル帝国への反逆行為をした事に対する責任を取らせる”という名目でイリーナ会長を弊職に追いやり、新たな会長にクロスベル帝国政府か皇家の関係者を就かせればラインフォルトグループの社員達は複雑な思いは抱えるかもしれませんが、それでもクロスベル帝国の為に働く事を受け入
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