暁 〜小説投稿サイト〜
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
激突、一夏VSセシリア!
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詰める。その速度は、試合開始時より格段に上がっていた。

 たいしてセシリアは冷静そのもの。
 愛しむように撫でていたビットを、焦ることなく一夏へと向ける。
 その機動はランダム。近いと思えば遠く、遠くと思えば近くから。
 拓夢に言われたことを思い出し、単調な動きは決して行わない。
 その変幻自在の動きに、一夏は翻弄されっぱなしだったのだ。

 だが、ここで局面はおおきく変化する。

 「はァッ!!」

 一夏が加速から急停止、その場で刀を横なぎに振るうと、一機のビットが切り裂かれた。
 これにはセシリアも驚きを隠せない。
 先ほどまで回避すら危うく、クリーンヒットは少ないもののダメージを積み重ねていた一夏が、いま目の前でいとも簡単にビットを切り裂き破壊したのだ。

 「くっ、まだまだですわ!」

 残り三機。少なくなった分、一機に割ける思考が増える。
 より複雑な機動を描き始めるビットが、しかしまた一夏の刀に切り裂かれた。

 理解できない。
 どこかで癖がでたか?それとも単調になっていたのか?まさかほかの事で・・・

 「目だ」

 一夏が再びビットを切り裂きながら言葉をつむぐ。

 「セシリア、お前の目が語ってるよ。次にどこへビットがくるのかがってな」

 「そんなっ!可笑しいですわ、わたくし、そうならないように目線は動かしていないはずですのに!!」

 そして、最後のビットも切り裂かれた。爆散する。
 これで、セシリアを守っていた四機のナイトは居なくなる。

 「ああ、それは分かっていたさ。だがな、複雑な動きになればなるほど、僅かだけど目が動いているんだよ。白式のハイパーセンサーがそれを教えてくれた!」

 「くっ、そんなことで!!」

 キュインッ!ライフルから光線が延びるが、回避される。
 ビットより速度も少し上で、なおかつ威力が高いそれは、一夏に当たることなく後方へ流れていく。

 「それも見え見えだ!いくぞセシリア!!」

 瞬時に一夏が加速した。
 まるで景色が一気に後ろへ動いたかのような錯覚。
 拓夢の打鉄とは比べ物にならない速度がでていた。

 「これで、終わりだぁああああ───ッ!」

 一夏が叫ぶ。
 それは勝利を確信したからだ。
 これが決まれば俺の勝ち、そう思ってしまったが故に動きが単調に、直線的な軌道でセシリアに向かってしまった。

 だからこそ

 「───ふっ、かかりましたわね!」

 「な、なに!しまったこれはっ!?」

 セシリアのフィンアーマーから覗く二つの銃口に、ぎりぎりまで気が付くことが出来なかった。
 発射されるミサイル。

 「おおおおっ!」

 一つは気合で切り裂く!
 だがも
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