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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
始まる誤解
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にしていたためセシリアさんが控えめに話に入ってきました。

「ん? どうかした? オルコットさん」

「そ、そんな他人行儀にしなくても! 私のことはセシリアと呼び捨てにしていただいて構いませんわ!」

「そ、そうか」

「それで、ですわね。私もその……よろしければISのことについて教えて差し上げますわよ?」

 セシリアさんは少しだけ腰をかがめて上目づかいに一夏さんを見つめています。うーん、本当に恋する乙女……ってうわー……箒さんの顔が天から地獄ですね……もう見ないようにしようかなー。この百面相見ていると本当に心臓に悪いんですけど。

「本当か? そりゃ助かる。よろしく頼むよセシリア」

「ええ! ええ! もちろん協力させていただきますわ!」

「ん? でもこの間まであんなに言ってたのにどうして急に?」

「ま、まあ……あれは私も大人げなかったと言いますか……男性と女性では基礎知識に差があって当然ですし……そこも含めて私が付きっきりで」

 最後の方が尻すぼみになって一夏さんにはよく聞こえていなかったようですが隣にいた私と箒さんにはばっちり聞こえています。
 まあ、場が収まったから良しとしましょう。神と悪魔が同じだったというのはなんという皮肉でしょうね。

「私も構いませんよ。寧ろ一夏さんの弱点を探させてもらいますからね」

「そうか。三人ともありがとう。そういえば三人は何してたんだ?」

「わ、わわわわわわ私たちは特には何も!」

「そうだな! 特にということは!」

「嘘付け。怒鳴り声がこっちまで聞こえてきたぞ?」

 ああ、やっぱりそうですよね。最初にそう言っていましたし。

「ISの議論をしていただけですよ。少々熱くなって大声を出していたことは謝ります。すいません」

「あ、そうなのか? だったら俺も呼んでくれれば……」

「PICの原理やハイパーセンサーの応用、反重力力翼などなどの専門用語が飛び交う会話ですが呼んだほうがよかったですか?」

「遠慮しておきます……お構いなく」

 とりあえず適当にISの教科書に出ている難しい単語を並べてみると、一夏さんはシオシオと自分の部屋に戻っていきました。

「「ふう」」

「お二人とももう少し落ち着いて」

「あ、ああ。すまなかった」

「反省致しますわ」

 二人とも本当に反省したのかショボンとしてしまいました。今の段階で一夏さんに恋心を抱いているというのはばれたくないみたい。

「と、ともかく! 私の話はここまでです! 正々堂々、戦いますわよ!」

 セシリアさんが立ち上がって私と箒さんに指を突きつけた。

「ふん! 望むところだ! 私と一夏の絆がいかに強いか見せ付けてやる!」

「そ
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