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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
始まる誤解
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一夏さんの前を抜けて箒さんの間に入ります。
 で、ですから私を睨まないでくださいってば〜!

「あ! 三人揃って前で手を組んでもらってもいいかな? 団結の証、見たいな感じで!」

「こ、こうですの?」

 セシリアさんがいち早く一夏さんの手を握って前に差し出す。私はセシリアさんの上から被せるように手を乗せた。

「ほら! 三人とももっと寄って!それじゃ行くよー!35×51÷24は〜?」

 なんなんですかその全く関係ない計算は……そこは普通に1+1でいいじゃないですか……

「え、えっと〜…………?」

「74,375ですね」

「おお! カルラちゃんすごい! 今暗算したの!?」

 頭を捻る一夏さんに見かねて私は暗算して答えます。これくらいはまあ、なんとか。
 やはり第一印象で人を判断するものではないですね。友達として欲しいけど面倒なタイプです……そこに律儀に答える一夏さんも一夏さんですけど。
 それともこの人の笑顔にする方法、みたいなものなんでしょうか?
 首を傾げているとその間にシャッターが切られてしまった。
 シャッターが押される瞬間、近くにいたクラスの皆さんがフレームの中に集まったのはやはりご愛嬌というものでしょう。

「な、何故皆さん入ってますの!?」

「まあそう怒りなさるな御嬢さん」

「セシリアとカルラだけ抜け駆けってのはないでしょう?」

「団結の証ということだし写っていても問題あるまい?」

「むー!」

 あ、膨れたセシリアさんも結構可愛いかも。
 一夏さんのインタビューを終えた後は就任祝いというのもあり織斑先生に解散させられるまで騒いでいたでしょうか。

 それから箒さんもセシリアさんも何気に写真を要求していましたね。
 なぜか私も貰えるようになっていましたけど………集合写真は良いものかもしれません。もらったら部屋に飾りましょう。


――――――――――――――――――――――――――――――


「カルラさん!」

「はい?」

パーティー終了後、部屋に戻る途中で後ろから声をかけられたので振り返ると、セシリアさんが走って私のところにやってきました。

「少々お話がありますの。お時間をいただけます?」

「はあ、ここで、ですか?」

 何の話だろう?

「いえ、出来ればどちらかのお部屋で」

「じゃあ私の部屋で。すぐ傍で相部屋の人もいませんし」

「あ、それでは10分ほどしてから参りますわ」

「? 分かりました」

 時間がかかるようでしたら私の部屋じゃなくても……あ、でも内密な話ならセシリアさんは相部屋ですし、一人部屋の私の部屋の方が都合がいいんですね。
 部屋に戻ってから来客のため少し散らかって
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