暁 〜小説投稿サイト〜
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
かくして白銀が登場!
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に、さっき分かったよ。あんたは言うほど悪い奴じゃないって」

 そんな、優しく微笑んだ拓夢の表情を見て、心が動かないほど冷たい人間ではなかった。
 セシリア・オルコットは、ここで動けないほど情けない人間ではなかった。

 「任せてくださいな、このセシリア・オルコットに!」

 力強く。そして同時に感じる心地よさ。
 彼女は思った。男とは、本来こういう強さを持った生き物なのだと。
 仲間のために全力を出せ、友のために頭を下げれ、自分の正義に怒れる。
 そんな強く真っ直ぐな意思をもつことが出来る生き物なのだと。

 故に彼女は飛ぶ。
 それが、セシリア・オルコットの認めた“ライバル”からの頼みだから。

 「彼に、私の凄さを見せ付けて差し上げますわ!あなたのライバルに相応しい強さを!」

 「おう!頼んだぜ!」

 心に迷いはない。
 彼女はいま、戦場に飛び立った。






 「な、なんだと!?」

 珍しく千冬姉が困惑したような叫び声を上げる。
 あの何事にも動じない、絶対不動完璧超人(家事を全面的に除く)が動揺しているだと!?

 「織斑、なにか失礼なことを考えていないか?」

 「めっそうもありません!」

 危ねえ。
 まるで人を射殺さんばかりの視線が向けられた。いつもの三倍増しだ。
 冷や汗がでる。

 「よく聞け、対戦相手が変更になった。お前が戦うのは、オルコットだ」

 「・・・・えっ?」

 「ち、千冬さん!それはどういう・・・ッ」

 箒も動揺している。
 その証拠に、織斑先生ではなく咄嗟に千冬さんと呼んでしまっている。
 
 「織斑先生だ!・・・ッたくあの馬鹿者が。無理な機動により打鉄のスラスターに負荷がかかりすぎたらしい、あいつは戦えん。オルコットが居なければ小さくない怪我をしていたところだ」

 「そ、そんなっ!」

 信じられなかった。というか信じたくなかった。
 これじゃまるで勝ち逃げじゃないか!自分の強さを見せ付けて戦わないなんて!

 「うろたえるな。お前の相手はオルコットだ、いつまでも引きずっていては即、負けるぞ」

 「そ、そうだぞ一夏!どちらにせよ強敵だ。・・・だが勝て!絶対負けるな!」

 二人の言葉を聞いて、甘かったと感じた。
 そうだ、俺は何を焦っていたんだ。今戦うべき相手はオルコット。拓夢じゃない。
 そりゃ、勝ち逃げされたみたいで嫌だけど、しょうがないことだよな。
 それだけいっぱいいっぱいだって事なんだ。
 拓夢がそれだけやってようやく勝てた相手。弱いなんて絶対にない!

 「ああ、そうだな。・・・やってやる!」

 白式に体を預けて一体化している今なら、アリーナに出てきたオ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ