暁 〜小説投稿サイト〜
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
かくして白銀が登場!
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「お、織斑くん、織斑くん!来ましたよ!織斑くんの専用ISが!」
「どこですか山田先生!?」
いてもたってもいられない。そんな気持ちが心を占める。
山田先生が走り寄ってくるのと、試合に決着が付くのはほぼ同時だった。
拓夢の奴、あんなにいい試合しやがって!!
見事な試合だった。熱戦、激戦。そんな、見ているだけで手に汗握る戦い。
それを見事制した拓夢は、やっぱり凄い奴だ!
その結果を見て、驚いた俺と箒に対し、千冬姉だけは当たり前だって言う顔をしていたのはなんでだろうか?
俺の中には二つの気持ちが渦巻いている。
拓夢が勝って素直に嬉しいという気持ちと、嫉妬心。
俺はアイツと出会ってから、色々なことで競った。
時には負けたし、時には勝った。戦績で言えば互角なんだ。
その筈なのに、今は何故か遠く感じる。
アリーナでみんなの声援を受けながら退場する拓夢が、世界大会の千冬姉と被って見える。
くそっ、萎えてんじゃねえ!気合入れろ!
「織斑、すぐに用意しろ!アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番でものにしろ」
「は、はい!」
千冬姉の声に、気合が入る。
「この程度の障害、男子たるもの軽く乗り越えて見せろ。一夏」
箒の声に、励まされる。
「さあ、これが織斑くんの専用IS───白式です!」
山田先生が、道を示してくれる。
「───ッしゃあ!!」
た ぎ っ て き た ! !
「ど、どういう事ですの!?」
セシリア・オルコットは困惑していた。
試合に負けたことにではなく、もっと別のものに。
それは───
「わり、なんかスラスターとかナックルとか、全部いかれちまったみたいだ」
「な、なっ、なぁっ・・・!?」
「だから、代わりに出てくれねえか?」
「なんですってぇーーーッ!!?」
勝者の拓夢が戦闘不能という状況にあった。
もともとの予定では、専用機を持つセシリアは兎も角一夏も専用機が来るということで、一人だけ訓練機の拓夢にハンデをつけるために試合順番を決めた。
最初に一夏VSセシリア。勝者が拓夢と戦うという風に。
そうすることで、ある程度の情報が拓夢に入り、申し訳程度だがハンデになると考えられたからだ。
だがまさかの事態。一夏のISが搬入されてこなかったのだ。
それゆえ、急遽セシリアVS拓夢という対戦カードに変更されたのだが。
なんと大番狂わせ。手も足も出ないとは言わないが、よくて善戦程度だろうと一部を除き皆に思われていた拓夢が、見事な機体制御と機転を働かせ勝利を収めたのだ。
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