ターン9 迅雷!無限の電極骨を撃つ!
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「カイザー、かぁ」
あのデュエルから、もう一週間たった。でも、いまだに心に引っ掛かるものがあるんだよねえ。
「結局あの時も唯一ダメージ与えたのは十代のフレイム・ウィングマンだったし…………ハァ」
僕はどうだったかっていうと、手も足も出なかったからなぁ。まだまだ、ってことなんだろうか。そんなことを考えながら、たった今十代&翔の制裁デュエルの真っ最中であろうデュエルアカデミアの方をちらりと見る。ユーノも隼人も観戦しに行っちゃったし、僕は明日に控えてるから今日一日は校舎への立ち入りが禁止されてるし。夢想は今どこにいるかわかんないし。なんでも相手の情報を事前に知るのを防ぐためらしい。ユーノ行っちゃったけど。まあいっか。
「う〜ん、デッキ調整でもしよっかな」
こう呟くのも、もう8回目くらい。何回も何回も見直して、特に問題もないことはわかりきってる。正直タッグ用の調整もした方がいいと思うんだけど、ユーノも相方もやらなくていいって言うし、第一下手にいじくって失敗するのも馬鹿らしい、というかシャレにならない。そういえば相方と言えば、昨日はなかなか驚いたっけ。そう、あれは昨夜のこと…………。
「というわけで、河風君。もともとこれはデュエルの話、デュエルで決めようじゃないか」
「望むところだよ、だってさ」
『おーやってるやってる。間に合ってよかったぜ』
「三沢ー、夢想ー、どっちも頑張れよー!」
「またアニキはそんな呑気なこと言って…………僕らのテストはもう明日なんっスよ!?大丈夫なんスか?」
「翔は心配性だな。俺らなら絶対勝てるって!」
「僕のせいで………申し訳ないなー」
『ああ、お前は本気で反省してろ。山よりも高く海よりも深く反省してろ』
「うぅ………」
『泣きたいのはこっちだ馬鹿。とっくに決めといたんだろうと思って聞かなかった俺も一ミクロンぐらいは悪いのかもしれんが、なんでまだこの時期になって相方一人決められてねーんだよ』
「いや、その…………すいません」
『俺に謝ってどーするお前は。むしろこんな時期からでも付き合ってくれる三沢と夢想に対して謝ってこい』
ちなみに明日香はブルー寮でどうしても抜けられない晩餐会とやらがあるらしい。じゃあなんで夢想は来れたんだろうと思って聞いてみたら『逃げてきちゃった、なんだってさ♪』ってすんごいいい笑顔で言い切られた。ありがたいことはありがたいんだけど、多分あの表情を見るに単に面倒だからこっちに来た、ってのも理由の一つなんだろうなぁ。
まあそうこう僕らが言ってる間に、三沢と夢想のデュエルが始まったわけで。そういえば、三沢のデッキって何なんだろう?まだ見た覚えがないんだけど。
「まずデュエルを始める前に、
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