暁 〜小説投稿サイト〜
俺、ツインテールになります。外伝〜追憶のテイルチェイサー〜
Episode2「おもいで」
[6/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
アール。
だが二体はその隙を逃さなかった。
「レッサー!!」
レッサーパンダギルディが一瞬にして眼前まで肉薄する。
体勢を立て直した直後であるトゥアールは、その速さに対応できない。
レッサーパンダギルディの竹槍からの連撃がテイルギアの表面を掠めていった。
「パンダギルディ!!アンタの番だよ!!」
レッサーパンダギルディが横に飛び退くと、その背後から遅れて接近してきたパンダギルディが現れた。
「ホオォォォワチャアァァァァ!!」
パンダギルディの肉球付きの左手が、剣のような鋭い爪を生やしたものへと変化する。
「ッ!?その腕変化するんですか!?」
紙一重で爪による引っ掻きを回避するトゥアール。
直後、一陣の風が吹いたかと思うと、飛ばされてきた葉っぱが一枚音もなく、まるで裁断機にでもかけられたかのように真っ二つになった。
動きは遅いがこの瞬間、躱したパンダギルディの爪が、空気に真空を発生させたのを感じた。
「そんな腕で幼女達に……怪我させたらどうするつもりだったんですか!!」
「怪我させないように普段は引っ込めてるアル!!万が一怪我させてしまった場合は責任を持ってその傷をペロペロするつもりアル!!」
「この変態!!私だって怪我して泣いている幼女を慰めながらペロペロし……じゃなくて、あなたはやっぱり幼女に近づかせるわけにはいきませんねッ!!」
続けて二撃目、三撃目と爪を振るうパンダギルディ。
何度か避け続け、トゥアールはパンダギルディの足元を掃うようにローキックを繰り出す。
キックはパンダギルディの脛に命中。パンダギルディはバランスを崩した。
「のわッ!?」
「その愛らしい巨体が仇となりましたね!!ざまぁ見やがれです!!」
だが、パンダギルディは転ばなかった。
バランスが崩れる直後、なんと右手に持っていた笹槍を支柱にそのままポールダンスのような動きで回転。バランスを立て直したのだ。
「なんですとぉぉぉ!?」
更に、その隣にはレッサーパンダギルディがここぞとばかりに拳を構えて待っていた。
バランスを立て直すと同時に、回転時の勢いを拳に乗せたパンダギルディと同時に、レッサーパンダギルディは拳を繰り出した。
「「食らえ!
熊猫双腕拳
(
ダブルパーンチ
)
!!」」
「ッ!!ごはぁっ……!」
二体の腕から繰り出される同時パンチが直撃。トゥアールは後方に思いっきり吹っ飛ばされてしまう。
「パンチをモロに食らったな。略して、パンモロだったアルな!!」
パンダギルディが思いついたように言い放つ。
唐突なボケにトゥアールはツッコミを入れようとするが、身体が重い。
「略し方が放送コードに引っかかるわ!」
「それ言ったら、う
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ