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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『白式』
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せん。一夏さんはそれほどに強い。
 ……機体もそうですが一夏さん自身のISの操縦が相当なもの。初心者とは全く思えません。下手なIS操縦者よりよほどの実力です。
 なにより思い切りの良さが半端ではありません。普通初めての実戦なら怯んだり萎縮したりするのだけれどそれが全くないというのはどういうことですか。
 正直一番やりにくいタイプです。

 ガチンガチンガチンガチン!

 『ダラマラ』が弾切れを起こしこれ以上は無理と伝えてくるまでトリガーは引きっぱなしでした。
 『ダラマラ』を量子化して再び『イェーガン』を展開して……構える。
 一夏さんのいた部分は弾幕が起こした砂埃で全く見えません。
 
 煙が晴れていく。槍の柄を握りなおして一夏さんが出てくるのを待ちます。まだシールドエネルギーは残っているはず。でなければ試合終了の合図が出ていますから。
 油断は即負けにつながります。
 煙が完全に晴れる。と……そこには先ほどのISとは形の違うISが立っていました。

「綺麗……」

 場違いにも私はそう呟いていました。
 機体は先ほどよりも鮮やかな白を基調とし、まるで西洋の騎士の鎧をイメージしたようなデザイン。いや、あれはそもそもあれが完成形態なのでしょう。今までがまだ未完成だったんですね。

『俺は世界で最高の姉さんを持ったよ』

 開放通信を通じて一夏さんの声が聞こえてきた。

「最適化……終わってなかったんですね?」

『いやあ……着いたのが結構ギリギリだったからな』

「はあ、分かりました。ここからが本気ということですね」

『ああ! 行くぞ!』

 距離があるため『イェーガン』を左手に持ち替え、右腰から『ハディント』を右手に構えて再び乱射。
 完全に使い切るつもりで一夏さんに撃ち込む、ですけど先ほどとはスピードの桁が違う!?

 二番目の面制圧力を誇る『ハディント』でも掠る気さえしないっていうのはどれほどの機動性を誇っているんですか!?

 あっという間に『ハディント』が弾切れとなったため右腰に戻し、『ミューレイ』を展開。
 先ほどの実体剣がいつの間にか二つに別れ、間からエネルギー刃を形成しています。おそらくあの武器もあれが本来の形なんですね。

―近接信管稼動。全弾連続発射―

 ISのハイパーセンサーが素早く私の思考を読み取り『ミューレイ』の設定を書き換える。
 『ミューレイ』の回転弾倉が一気に回転し、残弾5発を一斉に吐き出しました。

『弾丸が……見える!』

 一夏さんが言ったとおり弾丸の隙間を掻い潜り、その瞬間更に一夏さんのスピードが……上がった!?
 最早グレネードの近接信管が追いついておらず、一夏さんが通り過ぎた後に爆発を起こしています。
 『ミューレ
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