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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『白式』
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用のISに少し戸惑いながらも私と同じ高さまで上がってきます。
 少し灰色がかった白色、それでいてスマートな見事な機体。太陽の光をあびたそれは更に白く見えます。

『げ! なんだそのガトリング! さっきは使ってなかったよな!?』

 開口一番、私の持っている『ダラマラ』を確認した一夏さんが叫びました。

「ええ、あれだけでは芸が少ないので、今回はこれでお相手します。ちなみにこれの正式名称はミニガンですよ?」

『どこがミニだどこがぁ!! そっちのほうが強そうだぞ!?』

「そうですね、制圧力はありますよ」

『そういえばさっきの最後、すごかったなあ。あんな戦い方もあるのかって感心しちまったよ』

 そこで尻込みするのではなくて感心するというのが一夏さんらしいですね。
 その時、高速でデータ検索をしていたハイパーセンサーが一夏さんの機体の情報を映し出してくれました。

―データ検索完了、機体該当データ無し。unknownと認定―

 unknown? ということはこの場が初のお披露目ということですか。光栄ですね。

「ありがとうございます。でも、手加減はしませんよ?」

『へ、当たり前だ!』

 その言葉を最後にアリーナを静寂が包みました。


『それでは始めてください!』


 アリーナに試合開始を告げる声が響き渡りました。

「行きます!」

 私はその声と同時に構えていた『ダラマラ』を素早く作動させる。甲高い機械音と共に6つある銃身が高速回転を始め、たちまち『ハディント』よりも激しい弾幕を形成した。

『ちょ、ちょっと待てええええええええ!?』

 一夏さんが叫びながらも機体を不規則に動かしながら回避を開始します。正しい回避方法ですね。重機関銃のような取り回しの悪い大型の射撃武器相手は常に移動することで狙いをつけさせない。教えた基礎をしっかりと生かしています。
 それでも時々当たっているのはまだあの機体に慣れていないからでしょうか。それにしても……

「速い……!」

 これだけ弾丸をばら撒いているのに当たっているのは10発に1発程、しかも掠っている程度のためほとんどシールドエネルギーを削れていません。
 いくら『ハディント』に比べて命中力に劣るとはいえ面での制圧力は『ダラマラ』の方が上のはずなのに!

 『ハディント』と『エスペランス』を使いすぎたのはやっぱり失敗だったみたいですね。でもセシリアさんは手加減できる相手ではありませんでしたし仕方ありません。今ある武装で対応するのも戦闘というものですしね!

 いざというときのために『ダラマラ』を量子化して戻し、60mmグレネードランチャー付22mmアサルトライフル『グリニデ』をオープンします。
 中遠距離用
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