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吸血鬼の真祖と魔王候補の転生者
第9話 節目と新たな関係
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の身体はべたべたということ、部屋に充満する汗と愛液が入り混じった濃密な雌の匂いで分かるのだけど。

そしてかすかに混じる血の匂い。

私としては2度目の喪失。まぁ、興奮に狂っていたおかげで痛みのいの字も無く快感しかなかった訳で。

エヴァは大丈夫だったろうか。暴走していたとはいえ事前に解したりはしたつもりだけど・・・。

それにしても・・・やりすぎた。

別にどうしようも出来ないし、まして後悔するはずなどないのだけど、それでも反射的に思ってしまう。

かといって、私の性癖から考え、また同じ状況になるのは目に見えている訳で・・・それじゃぁその性癖を直す意志があるかと言えば無い訳で・・・だから思い浮かぶ言葉は・・・どうしよう。

「どうしようもないさ。シルヴィアだからな」

そんな思考の無限ループに陥り掛けていると、目の前で抱きしめていたエヴァが口を開く。

その声は若干掠れている・・・・・・まぁ、あれだけの嬌声を聞かせてくれたのだからそれも当然と言えるのだけど。

「何度も言っているだろ?シルヴィアのやりたいようにしてくれればいいんだ。それが私の幸せなんだからな」

「・・・」

「私はすっかりシルヴィアに染められたんだろう。愛され責められ犯され嬲られ壊されて感じるマゾヒストに」

「・・・」

「そしてシルヴィアは、愛し責め犯し嬲り壊すことで感じるサディスト。それだけのことだろう?」

「・・・」

「お互い愛し合っていて、互いに染まって相性がいい。それだけの事じゃないか。何を悩む必要がある?」

そこまで淡々と、当たり前の事実を述べているだけのようだったエヴァの表情ががらりと変わる。

大人の好い女に成長したことで得た色気、妖艶な笑みと、子供の頃からの無邪気な笑みが合わさった、一言で言えば凄絶な笑み。

その笑みを見ただけで、背筋にぞくりと快感が走る。

「今更捨てられないでしょう?私も離れる気はないよ。私達は愛し合っている。私は義姉様に滅茶苦茶にされたいと思っている。義姉様は私を滅茶苦茶にしたいと思っている。だから義姉様の好きにしていいの。ね?義姉様♪」

「ふふふ、そうね。今更キティと離れるなんて考えられないわ。有りえないわよ」

「なっ、まぁ、うん///」

私のストレートな言葉に照れたのか、それとも久しぶりに呼ばれたミドルネームに照れたのか。

ちなみに2人きりの時だけと厳命されたので、当面はベッドの中だけとなった。

さらに言うと、今まで忘れていたのもあるが、契りを結んだ証として預かる事になった。

エヴァの言葉と表情に微笑みながら抱きしめる。

ふと昔、前世でもこんなふうに、愛し合っていた子たちに苦笑されながら説教を受けた事もあった気がす
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