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Fate/WizarDragonknight
御神木
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 驚くウィザードへ、武神鎧武の花びらが襲い掛かる。
 ウィザードとブライは、ともに飛び退く。地面に着弾した花びらは、次々と爆発を引き起こしていった。
 それを見下ろす武神鎧武は、高らかな笑い声をあげた。

「ここまで追い詰めるとは、褒めてやろう! 異世界の武神共!」

 花吹雪の量がどんどん増していく。
 地面の爆発から逃げるように、二人は武神鎧武の御神木から離れていく。
 さらに、花びらの嵐は止まることを知らない。
 ウィザードは一度ジャンプし、風に乗って飛び上がる。

「嵐には雷だ!」
『チョーイイネ サンダー サイコー』

 緑の魔法陣より花びらを貫く雷。そのまま真っすぐ雷は武神鎧武を狙うが、しなやかに動く枝が、いとも簡単に雷から逃げて見せた。
 だが、ブライもまたブライナックルで花びらを次々撃ち落していく。
 そして、完全に切り開かれた花びらの群れ。
 ウィザードとブライは、とうとう御神木の目前に辿り着いた。

『フレイム プリーズ』

 ウィザードはルビーの指輪で再度火のウィザードとなる。

「終わらせるよ! ブライ!」
「勘違いするな……キサマと手を組むのは今だけだ」

 そして。
 ウィザードのバク転と、ブライのダッシュが重なる。
 同時に跳び上がり、武神鎧武の上を取る。

「おのれえええええ!」

 唸った武神鎧武は、両手を広げる。
 すると、またしても神木より無数の花びらが舞い、ウィザードとブライに襲い掛かる。

「邪魔をするな……!」

 ラプラスソードを振り上げながら、その右手の紫から、ブライナックルを連射する。
 さらに、ウィザードもまた体を回転させながら、ウィザーソードガンを打ち回す。
 二つの遠距離攻撃が、花びらを打ち落とし、攻撃を防ごうとする道を切り開いていく。
 そして。
 花びらの壁が、完全に消えた。

「「終わりだ!」」
『フレイム スラッシュストライク』
「ブライブレイク!」

 ウィザードとブライは、それぞれ空高く飛び上がる。

「させぬわっ!」

 武神鎧武も抵抗として、さらなる花びら、そして触手を放つ。
 だが、ウィザーソードガンとラプラスソード。その大きな破壊能力の前に、無力だった。
 そのまま赤と紫の刃は、武神鎧武の肩を切り裂く。

「「だああああああ!」」

 そのまま武神鎧武より、花、そして幹にいたるまで、二つの異能が、武神鎧武の神樹を破壊していく。

「バカな、この私が……っ! 天下は、私のものだああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

 神樹の爆発は、その全ていたるところで発生していく。
 やがて武神鎧武は、爆発に飲まれ、見えなくなっていっ
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