189 ダリアは裏切りの花
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って・・・)
かよ子は好きな男子の事についてそれ以上は考えたくなかった。そしてもう一つ。自分達が捜している藤木茂についてもレーニンは仮に会えたとしても追い返されるだけとも言及していた。
(もしかしたら藤木君も帰りたくないって私達を追い返す・・・?)
かよ子はふとそんな懸念をするのだった。
「ももこちゃん」
のり子がまる子に聞く。
「のりちゃん・・・?」
「ごめん、私、バカな事して・・・」
「いいよお〜、あの花のせいなんだからさあ〜」
「でも私、今まで友達が別の友達と遊ぶと裏切られたような気持ちがしてて・・・、でも、私は皆で一緒にいるのは本当の裏切りじゃないって解ったの。ももこちゃんもあの時、幼稚園の友達を紹介してくれた時も三人で一緒に遊びたいって考えてたんでしょ?あの時、ごめんね・・・!!」
のり子はいつの間にか泣いていた。
「い、いいよ、もう、そうだ、今度また遊ぼうよ」
「いいの?」
「うん、今学校でたまちゃんって友達がいるんだ。いつか三人で遊ぼうよ!」
「うん、ありがとう」
まる子とのり子はそんな会話をしていた。
「まる子・・・、よかったのお・・・!!」
友蔵は感動の涙を流した。そしてかよ子はある事を相談する。
「もしかして藤木君は戻りたくないって言うのかな・・・?」
「何言ってんだ、それでも連れ帰すさ」
「そうだなブー!今やってる事が卑怯だって教えなきゃダメだブー!」
「うん、そうだよね」
かよ子は大野とブー太郎の言葉に少し励まされる感じがしたのだった。
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