女盗賊たち
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にそれ!」
和気あいあいとした空気が戻る。ジャックには、そうした不思議な雰囲気があった。良く言えば天真爛漫な、悪く言えばどこかバカっぽい。どれだけ武功をあげて『英雄』と呼ばれるようになっても、その愛嬌だけは失われなかった。
だからこそ、海千山千の『ヴォイド』のメンバーたちからも不思議な信頼を得られたのかもしれなかった。
「さて……二人とも元気そうでよかった。コテツによろしくな」
「なに、もう行っちゃうの?」
「こんなところだがゆっくりしてけ」
「悪い、他にも行くとこあってさ……じゃな」
二人が知る後ろ姿のまま、ジャックは部屋を後にした。
だが、フラウにはその背に、かつてはなかったどこか寂し気なものがあるのを、微かに感じられたような気がした。
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