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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
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生きるのがいいのさ。だってそれは他人のものじゃなくて、自分のものなんだから。縛られないで自由に生きよう!って感じで。」
「一度きりの…自分の人生…。」
彼はそう言った。
人の目なんて気にせず、自由に生きろと。
それがやたらと心に残っていた。
親の顔色を伺い、あいつの奴隷だった僕の人生。
縛られっぱなしだった僕、ウジウジしていた僕。
そんな僕でも…自分らしく生きていいんだと。
?
彼は、アストルフォはもういない。
以前居た世界で僕のせいで死んだ。
自分らしく生きろと伝えて、死んでいった。
この世界に来てアストルフォを見かけると、実はあの時の彼なんじゃないかと淡い期待を抱くも、そんなのことは有り得ないとさっさと消し去ってしまう。
「これとこれ…あとこれもお願いします。」
夕刻。
せっかくの休みなので姫路町まで出かけて夕飯の買い物をする。
今晩の献立は何にしようかなと考えながら、肉屋さんや八百屋さんを巡って色々買っていく。
そんなときだ。
「…?」
ふと、後ろを振り向く。
視界の端で何かが動くのが見えた。
「誰かに…見られてる?」
さっき視線を感じたんだ。
いや違う、買い物をしてから何やら妙な視線を感じ続けている。
気のせいだ、ただの思い込みだと片付けたいが、そういう訳にもいかない。
この視線はさっきから感じ続けている。
それに、この世界を生き抜いてきたから分かること。
殺気だ。
誰かが僕を、殺そうとしている。
「…!」
身の危険を感じ、僕は駆け出す。
生憎お栄ちゃんは自宅で仕事中で助けを呼べない、
一体誰だろうか?いや、大体検討はつく。
「出てきた…!」
建物の間からぞろぞろと這い出てきたのは迷彩服を白く塗ったような服を着た男達。
葛城財団だ。
周囲の買い物中の人達を押しのけ、僕を追いかけてくる。
葛城財団、そのトップの代表はあるものに固執している。
それが僕。そして僕の持つお栄ちゃんだ。
アイツは逆恨みだけど僕とお栄ちゃんに並々ならぬ恨みを持っている。
それを晴らすため、そして僕のお栄ちゃんを目の前で奪い取ってやるために血眼になって探しているんだ。
せっかく会えてこうして楽しく暮らしているんだ。
そう簡単には捕まってやんない。
そうして僕は逃げ続け、ついには人気のない袋小路に来てしまった。
「お前…葛城舞だな?」
行き止まりを目の前にし、足を止めた僕の背中に財団の一人が銃を向ける。
「…。」
「いや、言わないでもわかる。その女々しい格好、紛らわしい中性的な顔…間違いない、代表の情報通りだ。」
そうして、あとから続けてゾロゾロとやってくる隊員達。
僕はあっという間に囲まれてし
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