暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
協力はしない
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
をラプラスソードに合わせる。

「お前、その体……」

 剣を合わせながらもハルトはソロの異変に気付く。
 やがて、ふらりと揺れ付いたソロは、そのまま倒れ込んだ。

「お、おい!」

 思わずソロを抱き留めるハルト。
 全身に火傷を負っている彼は、痛みに反しながらもハルトを突き飛ばした。

「……ぐっ……」
「ソロ、お前大丈夫か?」
「触るな……! 戦え!」

 ソロはスターキャリアーをハルトに見せつける。
 そのまま彼は、その古代の電子端末でムーの紋章を描き出す。

「お前、今は無茶だろ!」
「敵であるキサマには関係ない!」

 傷だらけの体なのに、その目は強く輝いている。
 その迫力に、ハルトは思わず後ずさった。

「お前……何でそこまで?」
「ムーの敵は、オレの敵だ。だからこそ、オレはムーの誇りにかけて奴を倒す!」
「そうじゃない。お前はどうなんだよ? お前自身がムー人だから、そこまで八岐大蛇に拘ってるわけじゃないだろ?」

 だが、一度ふらついたソロは、敵意の眼差しをハルトに向けたまま揺るがない。

「黙れ……今すぐ、オレと戦え!」
「ここで俺と戦っていていいのか!? お前、八岐大蛇を止めたいんだろ!?」

 その言葉に、ソロはラプラスソードを下ろした。

「ああ。そうだな。キサマは後回しだ。今は奴だ……!」
「奴……やっぱり、その八岐大蛇ってやつか」

 ソロはハルトの前を通過する。
 ラプラスソードを放り投げると、その刃は不気味な影を持つ電波生命体、ラプラスとなった。

「ラプラス。門を開けろ」

 ソロの命令に、ラプラスは不気味な声で答えた。
 干上がった湖の真上に立ち、ラプラスはその両手の刃をクロスさせる。
 すると、湖底だったところにムーの紋章が刻まれる。それはやがて、紫の光とともに夜を彩っていく。

「あれが、門?」

 ハルトがその疑問を抱くと同時に、ムーの紋章が大きな穴となっていく。
 ブラックホールを連想させる大穴が穿かれ、やがてそこには地底へ通じる大穴となった。

「行くぞ。ラプラス」

 ソロは吐き捨てて、ラプラスが作り上げた門に足を踏み入れようとする。
 だが。

「甘い甘い。チョコレートよりも甘い」

 その声に、ハルトとソロは体を固めた。
 見滝原公園の深い茂みの中より現れた、白と黒のピエロ。髪の一部に入った青メッシュが特徴の彼は、板チョコをパリッと口にした。

「もう間に合わないよ。すでに封印は半分が剥がされている」
「トレギア!」

 その姿に、ハルトは警戒の眼差しを見せる。

「おいおい。この姿の時は、霧崎と呼んでくれと言ったじゃないか」

 トレギアの人間の姿である霧崎は、「や
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ