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レーヴァティン
第二百三十七話 最後の場所その十一

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「そのことは仕方ないとして」
「そうしてか」
「やっていこう」
「そういうことだな」
「移動の術で一気に移動出来て指示を伝えられるだけましよ」
 清音はこう言った。
「まだね」
「そういうことか」
「辺境もそれで普通にやるよりも」
「迅速に動けているか」
「そう、ものもね」
 こちらもというのだ。
「少ないけれど」
「移動の術でも輸送出来るしな」
「どうしてもすぐに必要なものは」
 そうしたものはというのだ。
「それで送っているし」
「それだけでも違うな」
「空船もあるし」
「そちらでも輸送出来るしな」
「普通にやるよりも」
 そうしたものを使わないでことを進めるよりもというのだ。
「遥かにね」
「ましだな」
「そう、だからね」 
 それでというのだ。
「改善はしていっても」
「今の時点だとか」
「これがベストだとね」
 その様にというのだ。
「考えてね」
「やっていくといいか」
「私もそう思うわ、それでだけれど」 
 清音はあらためて話した。
「バルト湖とスコットランド、それにハンブルグやアムステルダムにね」
「戦力を集結させるか」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「攻めていきましょう」
「そうしていくか」
「スカパフローにも」
 この港にもというのだ。
「戦力を集結させているし」
「今以上にか」
「そうしていって」
 そしてというのだ。
「機が来れば」
「その時にか」
「攻めればいいのよ」
「そうだな、じゃあな」
「地中湖や黒湖からもね」
「戦力を集めるか」
「ええ、それで兵もね」
 彼等もというのだ。
「大陸全土からね」
「集めるわよ」
「計画通りな」
「確かに動きはこれまでより遅くても」  
 このことは清音が見てもだ、やはり領土が広くなり人口も増えている分動きは遅くなってしまっている。
 だがそれでもとだ、清音は話した。
「動いていることは確かだから」
「ことを進めていけばいいな」
「これまで通りね、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「準備が整えば」
「その時に」
「攻めていきましょう」
「ああ、そうしような」
 久志は清音の言葉に笑顔で応えた、そうして戦の用意を進めていった。それはゆっくりでも確実に進んでいっていた。


第二百三十七話   完


                 2021・12・8
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