外伝 加賀編 01 一航戦暗黒神話U
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(2020年12月15日 執筆 16日全面加筆修正)
赤城が更迭されてからおおよそ3ヶ月後、某鎮守府に加賀が就役してきた。年の頃は赤城と同じ、14歳だった
中学生とはいえ、加賀は覚醒前からかなり異質な存在として周囲から知られていた。無表情で言葉にも抑揚がなく、何を考えてるのかさっぱりわからない
それでいて曲がった事が嫌いで正義感が強く、何事にも物怖じしない堂々とした立ち振る舞い・・・とても中学生とは思えない風格というか威厳のようなものすら漂わせていた
腕っ節も半端なく、喧嘩で加賀とまともにやりあえる男は、教師も含め、同じ校内にはいなかった
加賀が入学して間もない頃の事、ちょっとした事件があった
三年生の空手部男子に無理矢理入部させられそうになっていた同級生を助けた事があった
状況を見て事情を把握した加賀は、
「・・・おやめなさい・・・本人の意思を曲げて無理強いするものではないわ・・・」
「あ”っ!?・・・・んだてめえっ! コラ一年坊の女が、誰に口きいてんだコラ・・・あ?・・・あががぃいいてええええっ!!!!!」
合気の類いであろうか・・・・加賀はゆっくりと空手部男子の脇をすれ違ったと思うと、左腕を後ろに捻り上げていた
「ほら、この子に謝りなさい・・・ごめんなさい、もうしませんって・・・・」
「あがっ・・・は、離せてめぇっ!!! ふざけてんじゃねえぞっ!!!」
「・・・そう・・・じゃあ、しかたないわね・・・・・」
そういうと、加賀は男の腕を更に捻り上げた
「あぎぃ・・・わ、わかった!謝るから離してくれっ!!」
「そう・・・素直なのはいいことだわ・・・」
そういって加賀は男を解放した・・・その直後、
「このくそアマァッツ!!! ぶっ殺すッツ!!!」
正拳を、加賀の顔面めがけてぶち込んだ・・・・かに見えたが・・・
「ビシィッッ!!!」
加賀は、男の拳を素手で受け止めた
「な、なにぃぃぃっ!!!」
「・・・まったく・・・流石に気分がゲンナリします。あなた、それでも男ですか?」
「・・・メリッ!・・・ゴキゴキッ!!!」
そういうと、加賀はそのまま男の拳を鷲掴みのまま握り潰した
「あがっ!! ぐあぁぁぁぁひぃぃぃーーー!!! お、おふぅぃでぇええええっ!!!」
「・・・男が、これくらいで悲鳴をあげるものではないわ・・・」
男の手を離すと、加賀は何事もなかったかのように
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