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ドリトル先生とめでたい幽霊
第二幕その十二
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うですね」
「古典には無限の叡智があってね」
「それを学ぶことは現代作家にも有益ですね」
「とてもね、そして織田作之助さんもね」
 この人もというのです。
「井原西鶴さんの影響があると言われて」
「それで読みはじめて」
「次第にね」
「影響を受けたんですね」
「最初は読んでいなかったみたいだけれど」
 それでもというのです。
「読む様になってね」
「影響を受けたんですね」
「そうだよ、今回の論文ではそのこともね」
 織田作之助と井原西鶴の関係もというのです、先生はトミーに穏やかでかつ知性を感じさせる笑顔でお話しました。
「書いていくよ」
「そうしていきますね」
「そうだよ、じゃあこの後も」
「本を読まれて」
「論文を書いていくよ」
 笑顔で言う先生でした、先生と織田作之助の関りはさらに深まっていくのでした。
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