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レーヴァティン
第二百三十七話 最後の場所その三

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「部活で身体も動かしてるしな」
「それならもっと食う必要がないか」
「いや、実は他にも食ってるからな」
 今食べている昼食以外にもというのだ、久志は肉と同じ皿の上にあるキャベツとトマトを食べつつ話した。
「おやつでな」
「そちらもあるからか」
「パンとか弁当とかな」
「それでか」
「実質一日五食だからな」
 それだけ食べているからだというのだ。
「それでだよ」
「今はか」
「ああ、飯はな」
「三杯か」
「大盛りだけれどな」
 それでもというのだ。
「三杯でな」
「終わるか」
「そうするな」
 こう言うのだった。
「今は」
「わかった、俺も三杯食う」
 英雄はいつもの無表情で述べた。
「大盛りでな」
「お前もそうするか」
「そしてだ」
「食った後でか」
「話を聞かせてもらう」
「そうするんだな」
「宜しく頼む」 
 こう久志に言ってだった。
 英雄は飯を食い続け久志もそうした、そして食い終わってから食堂から出て外のベンチに一緒ぬ座って話をはじめた。
 久志はこの時ローマで苦い顔で言っていた。
「全く、連中ときたらな」
「神出鬼没だね」
 淳二が応えた。
「バイキング達は」
「だからな」
 それでというのだ。
「いつも警戒しているけれどな」
「街や村の守りを固めてね」
「それで巡回の船を動かしてな」
「兵も置いてるね」
「それが随分とな」
「お金かかってるね」
「ああ、獣やモンスターや賊も厄介だが」
 彼等と共にというのだ。
「何時出て来るかわからないうえに強いあいつ等はな」
「本当に厄介だよ」
「それでだ」
 久志は苦い顔を強いそれに変えて話した。
「いよいよな」
「連中の本拠地をだね」
「帝国に組み入れてな」
 その様にしてというのだ。
「そしてな」
「元を絶つね」
「厄介ごとはそれが一番だろ」
 まさにというのだ。
「何といってもな」
「そうそう、匂いを消したいならね」
「その元をな」
「どうにかすべきだよ」
「匂いの元がゴミならな」
「そのゴミを捨てる」
「それが一番だよ、それでな」
 久志はさらに話した。
「バイキングもな」
「その本拠地を攻めて」
「そしてな」
「彼等を帝国に加えるんだね」
「そうするな、それで厄介な連中が味方になれば」
 久志は笑ってさらに話した。
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