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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
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 そうですね………一か月前に転校してきて、すぐに俺と気が合ってから、その後は麗や永にも気が合っていき、転校してから四日でほとんど一緒にいましたね。まぁ、アイツは聞き上手なんで愚痴ってた時は結構世話になってましたよ」
「どうせ、アンタの事だから、宮本のこととかでしょ?」
「うっ! ま、まぁ、そうなんだけどよ。麗の相手もしていたらしいし………」
「ああ、だから、アンタたちの仲が最近穏やかだったのね? 蒼騎がアンタ達二人の愚痴を聞いていたから」


すると、運転中の鞠川先生が話の内容を聞いていたのか、口を出してきた。


「だから、蒼騎くんがたまーに保健室に来ていたのね〜〜」
「「へ?」」
「どういうことですか、鞠川校医?」
「蒼騎くん、授業をサボってたまに保健室に来てたのよ〜〜。『惚気聞かされたんで、頭をスッキリさせる為にも寝かせてください』ってね」
「俺は惚気のつもりじゃなかったんですが………」
「もちろん、私も理由を聞いてみたわよ〜〜? そしたらね、『互いの事を嫌っている癖して、愚痴の裏には未練が残ってるなんて惚気以外ないですよ。それにそんなにも未練が残っているなら、もっと互いの事を知るべきだと思いますがね』って言ってから、寝ちゃったのよ」
「色々と規格外な男だな、蒼騎くんは」
「本当ですよね、こんな状態でも冷静に対処したり………」
「一人で何体も<奴等>を殺してきたり………」


私達は、彼を思い浮かべてから溜息を吐いた。


「まぁ、彼なら澄ました顔で宮本くんと共に東署に向かっているだろう」
「ですよね………」


私達は明るい話題を話しながら、東署に向かったが御別橋はすでに封鎖されていて予想外の足止めを食らってしまった。
〜毒島side out〜


〜麗side〜
真紅狼に助けてもらってから、妙にドキドキしてる。


「………い?」


真紅狼は自分勝手と言うか、こう………人を突き離しながらも何かと世話を焼いてくるし………


「………い、麗!」
「ふぁっ、ふぁい!?」
「おーい、大丈夫か? というか、何今の返事?」


真紅狼の顔が近くに合って、心拍数が上がる。
私は自然と顔が紅くなっていった。


「おいおい、顔が赤いぞ? 本当に大丈夫か?」
「べ、別に何でもないわ!!」
「さて、東署まで距離があるし歩きじゃ、明日の七時までには間に合わねぇな。麗、その辺にバイクとか大型スクーターはあるか?」
「ちょっと待って。私の見える範囲では……………! ねぇ、真紅狼、アレ乗れるかしら?」


私が見た先には黒い大型のスクーターが目に映った。
真紅狼はそのスクーターまで向かい、損傷の確認を行っていた。


「キーは刺さってるし、ガソリンもある
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