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絶撃の浜風
外伝 赤城編 03 一航戦暗黒神話T
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に海軍軍令部の軍人はその後全員入れ替えになってますし、知っている人は、まずいないんじゃないですかね」











 赤城たち第一機動部隊の四人は、艦娘として初めてこの地上に顕現した折、当時発足したばかりの大本営と、一つの【約定】を交わしていた


それは、赤城が先に述べた【大本営所属軍人処分に関する権限】である


 大東亜戦争におけるあの《ミッドウェー》での敗北は、敗戦へと誘おうと画策していた海軍軍令部の意向と、それに利用され踊らされた本山六三八司令長官、そしてそれを盲目的に実行した麻雲忠三中将によって引き起こされた


 あの時は、人同士の争いに過ぎなかったが、今回の敵は、人類そのものの敵、深海棲艦である


 もし、この人類存亡の掛かったこの戦いに於いて、《あの時》のような事が起きてしまったら・・・・今度こそ取り返しのつかない事態に陥ってしまう




 当時の大本営側としても思うところはあった。処分における裁量を四人の艦娘に委ねる事に反対する者も多かったが、当時の大本営幹部連を統括していた陸軍参謀総長、所謂幕僚長の独断でこの約定は締結された



人類共通の敵の前に、先人の犯した轍を二度と踏むわけにはいかなかったのである








「第一機動部隊、第一航空戦隊旗艦・赤城の裁量権により、某提督・・・・・あなたを処分します」






突然の・・・あまりにも急展開な出来事に、某提督は言葉を失っていた






「・・・とまぁ、そんなわけなんで、おとなしく処分されちゃって下さい」






「・・ひ、ひいぃぃーーっ!」








某提督の運命は、まさに風前の灯火であった










だが、何の運命の悪戯であろうか、それとも本山六三八の怨念の成せる技だったのか・・・




某提督は・・・・気付いてしまった




 彼の手元にあった端末が点滅していた・・・・それは、現在出撃中の南方海域からのコールサインであった




「!!!」




 そしてその内容を見た時、彼は確かに《悪魔》が耳元で囁くのを聞いたような気がした・・・・





「ゴクリッ!」




彼は緊張のあまり、唾を飲み込む・・・・そして・・・





《・・やるんだ・・・このままではどのみち殺られるっ!! やるしかない!!!》








「お、俺が悪かった! た、頼むッ!! 殺さないでっ!!」






 某提督はとっさに小芝居を打った・・・そして赤城に気付かれないように端末
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