外伝 赤城編 03 一航戦暗黒神話T
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・それはないわ・・・・」
(2020年12月12日執筆)
「?・・・・何だか煮え切らないですねぇ・・・何かあったんですか?」
「鳳翔は、多分もう海には出れへんわ。赤城と入れ替わりで外されたって事は、そういうことや・・・・」
「・・・どういう事です?」
赤城の問いかけに、龍驤は押し黙ったままだった。その様子から、ただ事ではない事は赤城にも見て取れた
「・・・龍驤ちゃん、その話、詳しく聞かせてください」
「どうもこうもない、ここの提督の方針なんや。演習や任務の定員が24隻と決められとってな、有力な艦娘が着任してきたら下のモンから入れ替えさせられるんや。うちの知る限り、外された艦娘は二度と使われてへん・・・・」
「そんな馬鹿な! そんな偏った運用してたら休む暇もないじゃないですか! 後進も育てなければ、先が知れてますよ。 何故そのままにしてるんですか? 鳳翔さんは、何も言わなかったんですか!?」
「もちろん何度も言うた! 鳳翔だけやない、みんなで提督に進言したんや・・・けどな・・・」
「・・・一体、何があったんですか?」
「それは・・・うちの口からは・・・言えん・・・・提督に聞いとってや・・・・」
そう言うと、龍驤は黙り込んでしまった。他の子たちも、一様に沈んでいた
《・・・これは・・・ただ事じゃありませんね・・・・この分だと鳳翔さんも・・・・》
鎮守府に帰投するなり、赤城は執務室で提督を問い詰めていた
「提督、これはどういう事ですか?」
「・・・随分な口の利きようだな、赤城」
「そういうのはいいですから、答えていただけませんか?」
事情は、あらかじめ通達してあった。だが提督はそれについては「貴様に話す事など何もない」と一蹴されたため、直接乗り込んできたのである
「・・ふん・・効率的な運用をしているだけだ」
「特定の艦娘にだけ集中的に経験を積ませる事が、効率的だと?」
「そうだ。何故見込みのない連中にまで機会を与える必要がある?」
「育成艦の数が少なすぎます。これでは有事に対応できませんよ」
「馬鹿を言うな。今や深海棲艦など絶滅危惧種並にしかおるまい。現に貴様だって北方AL海域を回って、たったのLV.5にしかならん。見込みのありそうな者を選んで任務を有効に振り分けて何の問題がある?」
この時点で赤城は気付く。某提督は、実戦・・・・戦場と言うものを知らない・・・机上の空論だけで物事をわかった気にな
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