魂
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
〜?」
全ての機械に様々なデコった跡。
流石にやり過ぎレベルだけど。
「でもここで鍛えればもっと強くなれるね!」
「えー、でもなぁ。心美とダーリンは構わへんけど〜」
「駄目なのかい?」
一之瀬くんのその寂しそうな目を見たリカちゃん。
すぐに前言撤回をする。
「嘘やって〜?ええよええよ、使ってなぁ?」
そのあと私たちは様々なトレーニングルームに入りトレーニングを開始した。
シュート力を鍛えるトレーニングルームには
アツヤくん、黒薔薇くん、染岡くん。
重心を鍛えるトレーニングルームには円堂くん。
その他の私を含めたメンバーは巨大なランニングマシンで
陣形を維持しながら純敏な対応をするトレーニング。
驚くことにトレーニングのレベルを上げることが出来、格段に難しいトレーニングにも対応しているという。
ギャルズのメンバーも最高難易度は誰一人クリアできて居ないということで、円堂くんや染岡くんは燃えていた。
だけど私達が一番驚いたのはここがギャルズの特訓場ではないと言うことだ。
しかしここに宿主はいつまで経っても来なかったからギャルズの練習場になったとのこと。
だからと言ってデコったのはやり過ぎだけど…。
「私ももっと…もっと強く!!」
同じ頃ーーー。
「そういう…ことだったのか」
俺は吉良さんのデータをそう言いながら閉じる。
真紅が聞いたあの吉良さんの台詞。
確かに合点がいく。確かに俺もその立場だったら暴走しているかも知れない。
「なんとか出来ないのか」
そして俺はPCのファイルを眺める。
その中にはお日さま園の名簿。
俺はそこに目を通す。
雷藤真紅 天空橋心美 基山ヒロト 南雲晴矢
緑川リュウジ 砂木沼治 八神玲名 涼野風介
俺は懐かしい名前を見ていく。
だが俺は不可解な点に気付く。
「ない…?ない…ない…ない…ない!?」
俺はそう言いながらページを見返していく。
「おかしい…。あいつの名前がない!?」
ズキッ…
「うっ…!?」
俺は気づく。
「あいつはいつから…いやそもそもあいつは誰なんだ…!?」
俺のその問い掛けには誰も答えない。
だが胸の奥で鼓動を感じる。
「起きたか真紅?」
『ああ』
俺の問いに返すのは真紅だった。
「すまないな、身体借りて」
『いや、あんたが俺にリンクしてくれたお陰で俺は昔のことを思い出せた、何もかも…』
その言葉はとても寂しげで今にも消え入りそうな声だった。
「真紅…。俺がここに居られる時間は限られている。俺は何故ここに居るのかわかった気がする。あと少しだけ力を貸してくれ…」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ