第十六章
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3月の初めになって、明璃ちゃんがやってきて
「美鈴さん 昇二がね・・ ウチ 20日すぎから、研修があって、そのまま東京なんよ だから、住むとこ 昇二に一緒に住んでって言ったんだけど・・ ダメだって ウチのこと嫌になったんかなぁー せっかく、東京の会社に就職したのに」
「まぁ 明璃ちゃん そのこと、ご両親に話しているの?」
「ううん お姉ちゃんには、話したよ お姉ちゃん 反対しなかったわよ ウチが良いんならって 親も東京に行くことは知っている だってさー 女の子 一人で生活するより、安心できるし、家賃も半分こできるやん」
「だって 相手が男だっら、そうはいかないわよ そんな、いきなり 昇二だって、わかっているわよ」
「でもね 昇二はウチと一緒に寝ても、何にもしてこないんだよ 昇二の腕ン中で寝るだけ だから、まだ、何にもないの キスだって、今まで、1度っきりだよ」
「だったら 余計じゃぁ無い 昇二は、明璃ちゃんのこと考えて‥ とにかく、昇二の考え聞かないと、私からは、何とも言えないわ」
「ウチな どう考えているんか 聞いたのよ だけど、はっきり言ってくんないの」
「あの人はいい加減なことはしないわ 蒼から、昇二に聞いてもらうけど、明璃ちゃん 昇二のこと信じているんなら 言う通りに、付いて行きなさいよ だから、一緒に住むのはダメって言うんなら、そうなんだから、早く、ひとりで住む場所見つけなさい でないと、どんどん埋まっちゃうわよ」
と、言ったものの、蒼にこのことを話ししようと思っていたが、このところ毎日帰りが遅くて、忙しいみたいだった。朝の出掛けにこの話をすると
「わかった 会社から、時間をみて、連絡してみるよ 今な、ようやく2アイテムだけ試作販売が決まったんだ。ご飯の部分を器にもなるよう改良したんだよ」と、言って居たが、私には、もうひとつピンときてなかったのだ。
蒼は今、会社で大変な時なんだ。新製品の色んな問題を抱えて、何とかしようとしている。だけど、私は、何にも知らない。蒼のこと、共有出来てないんだ。蒼はお店のこと、私が相談すると、色々考えてくれたり、一緒になって動いてくれているのに・・。私はダメな奥さんなんだ。好きだ好きだと言って居るだけで・・。なんにも、妻としての役割、果たしていないんだと感じていた。
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