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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
砂に落ちる雫
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ればなりません。
 当然私とオルコットさんは同じピットへ入ります。

「すいません、あんな卑怯な勝ち方をして……」

「え?」

 ピットでISを解除して初めて言った言葉にオルコットさんはすごい驚いていたようでしたが、隠し持っていた武器で戦った。データでは分かっていたとしてもフェアではありません。

 実際真剣勝負なのだから卑怯も何もないのですがお詫びくらいしないと私の心が痛みます。所謂偽善、エゴと言ったものだと分かっているんですけどね……

「…………いいえ、私の負けを認めますわ」

「え?」

「貴方は貴方のISの特性を生かして戦いましたわ。それで負けたのは私の慢心以外の何者でもありません。貴方の祖国を侮辱したこと、お詫びいたしますわ。許してくださいます?」

 何か嫌味を言ってくるかと身構えていた私は毒気を完全に抜かれてしまった。

「そ、そんな。オルコットさん………」

「セシリア、でよろしいですわ。また、試合していただけます?」

「あ、は、はい! もちろん!」

「今度は負けませんわよ。カストさん!」

「私もカルラで結構ですよ。セシリアさん」

 セシリアさんが差し出してきた右手を、私はそう言いながら両手で握り返していた。

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