暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜仮面の鬼人〜
プロローグ

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『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
一万人のプレイヤーが強制転移された始まりの街の広場。
その頭上に現れた紅いローブを纏った巨大な人物。
私の世界、と言うならば運営側の人間なのだろう。
『私の名前はは茅場昌彦、今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
茅場昌彦、このソードアート・オンラインをプレイする上で知らない人物は恐らく居ないだろう。
今まであまりゲームとは無縁の人生を送ってきた俺、夜月宗治ことヤヅキでさえその名を知っているのだから知っていて当然の事なのだろう。
『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウト簿団が消滅したことに気づいていると思う。しかしげーむの不具合では無い。繰り返す。これは不具合では無く、ソードアート・オンライン本来の仕様である』
つまり、ログインしたら最後、でれないと言う事だな。
『諸君は今後、この城の頂を極めるまで、このゲームから自発的にログアウトすることは出来ない』
その後の言葉を聞くかぎりでは、これが本当のデスゲームなのだろ俺は確信した。
始めに言っておく、俺はこんな所で死ぬ気は無い。
他人を信じないとしめた俺は人知れず何処かで野垂れ死にたくない。
俺は他人を信じない。他人が俺を信じるのは勝手だ。だが俺は決して他人を信じることは無いだろう。俺は他人に裏切られ続け、他人を信じることを止めた。だから、誰も信じないし背中なんて預ける人間はこの世に存在していてはいけないのだ。
俺はこの世界で生き残ってみせる。どれだけ孤独になろうともどれだけ孤立しようとも構わない。この世界で俺は生き抜いてみせる。
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