第34話
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じゃねえか止めとけって」
「ふん、当然の結果だな」
父親とベジータの呆れたような声が聞こえる。
「ねえ、お父さん、お母さん。この変態は誰?」
倒れている変質者(悟飯)を指差しながら両親に尋ねる悟林。
「何言ってるだ、悟飯ちゃんだぞ。おめえの弟の」
「……ごめん、よく聞こえなかった」
「悟林ちゃん、気持ちは痛いくらいに分かる。でも現実から逃げちゃ駄目だぞ」
クリリンがあまりにも痛いグレートサイヤマンの姿の悟飯を認められない悟林の肩を優しく叩いた。
「…何でこうなっちゃったのかなあ」
「(悟飯さんのお姉さんもダサいと思うんだ)」
空を見上げながら嘆く悟林を見て姉の方の美的感覚はまともであったことをトランクスは知る。
「ん?」
悟林とトランクスの目線が合い、悟林はトランクスに歩み寄る。
「な、何?」
「ねえ、君…トランクス君だよね?」
身長差があるために悟林が見下ろす形になる。
「は、はい…」
「あー!やっぱり!大きくなったねトランクス君。ちょっと前まで赤ちゃんだったはずなのに」
「悟林ちゃんが死んでから7年経つのよ。大きくなって当然でしょ」
「そっか…もう7年か…そこにいる君は…お父さんにそっくり…私の弟なんだね…名前は?」
チチの後ろに隠れていた悟天を発見した悟林は目線を合わせながら声をかけた。
「ほら、おめえの姉ちゃんだぞ。」
悟空によって悟林の前に押し出された悟天。
「ほら、姉ちゃんにちゃんと挨拶するだ」
「ご、悟天です…」
チチに促された悟天は緊張しながら悟林に自己紹介した。
「うん、よろしくね。1日しかいられないけどさ」
父親そっくりの髪質の頭を優しく撫でると安心したのか、悟天もくすぐったそうにしている。
「姉さん!!」
「取り敢えず悟飯は今すぐ着替えてきて、その格好、ダサいし恥ずかしいから」
出来ることなら視界にも入れたくはないが、この変態が身内だと思われたくないので着替えてくるように言う。
「なっ!?グレートサイヤマンのどこがダサいって言うんですか!?」
その問いに悟林はかつて地球に襲撃してきた頃のベジータが戦闘不能になったナッパを見下ろしていた時のように悟飯をゴミのように見遣りながら吐き捨てる。
「全部だよこの愚弟。何がグリーンヤサイマン?私が死んでる7年間に何があったの?良い、悟天。あの愚弟みたいにダサい格好で人前に出たら大恥をかくから絶対にしないように」
「兄ちゃんダサいの?」
「うん、宇宙一ダサい」
悟飯の言葉を一蹴して悟天と共に受付に向かう悟林であったが、受付を終えると悟林は落ち込む。
何と現在の天下一武道会は大人
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