第20話
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
悟林は人造人間との闘いに向けて修行している時である。
今日は悟空とピッコロが悟飯に修行をつけているので、自分は今日は1人で修行していた。
何せ悟飯はフリーザが地球に襲来するまで勉強尽くしだったのだから体が鈍っている。
万が一、悟空や自分が人造人間に敗北した時、後に地球を守れる戦士でもある悟飯にはしっかりと生き延びて貰わねばならないからだ。
未来の自分でも敵わなかった相手のことを思うと少し張り切りすぎて神様が新しく直した月を壊してしまったが、気にしないでおこう。
誰もいない荒野で界王拳を何度も発動を繰り返す。
超化出来るようになったことで戦闘時での界王拳の使用の必要はなくなったが、気のコントロールの修行にこの技は最適であった。
全身の気を一切のブレなくコントロールする作業を繰り返すことで気の扱いは目に見えて向上する。
特にこの修行の恩恵を受けているのは魔貫光殺砲である。
最大威力を発揮するのに溜めが必要なこの技だが、従来よりも遥かに短い時間で溜め終わることが出来た。
「ふう…」
界王拳を解いて息を吐くと空腹であることに気付いた悟林は早速狩りに向かう。
探せば獣や恐竜くらいは見つかるだろうと、思って探すと中々に肥えた獣を発見し、それを狩ると気で焼いてあっさりと平らげる。
普通なら充分だが、悟林はサイヤ人。
1匹では足りず、更に獣を数匹狩ってそれを丸焼きにして平らげることで満腹となる。
「うーん、満足満足」
満たされた腹を撫でながら横になると、良い匂いがした。
「この匂いは…肉?それにこの気は…」
匂いを辿っていくと、そこには気功波で仕留めた恐竜の肉を食べているベジータの姿があった。
「…貴様か」
「あれ?ベジータさんじゃない。こんなところで修行?」
「ブルマの奴が重力室の電源を切りやがったんだ。サイヤ人の王子である俺を使い走りさせやがって…」
「ああ、買い出しさせられたんだね。でもブルマさん達のおかげでえーっと、300倍の重力室で修行出来るんだから良いじゃん。流石だねベジータさん…サイヤ人の王子様なだけあるよ」
「ふん、そうやって上から目線でいられるのも後僅かだ。貴様ら下級戦士一族の栄光はな」
「どういう意味かな?」
「俺もなれたんだ。超サイヤ人にな」
「ベジータさんが?穏やかな心がないとなれないのに?」
地球での暮らしで幾分静かになったが、戦闘力はともかく超サイヤ人になれる程とは思えない。
意外そうに見上げるとベジータは不敵な…彼らしい笑みを浮かべる。
「穏やかだったさ…穏やかで純粋だった。ただし純粋な悪だがな。ただひたすら、強くなることを願った。自分の弱さを認めると言う屈辱を受け入れ、凄
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ