第17話
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知らないってだけでサイヤ人の生き残りがいるかもしれないじゃん。えーっと、例えばベジータさんが生まれる前に他の星に飛ばされたとか」
「ぐっ…だが、サイヤ人は全て黒髪のはずだ…」
「じゃあ、私達と同じ混血じゃないの?」
「え、ええ…まあ一応」
サイヤ人であることはバレているので混血であることは知られても問題ないようだ。
「あれ!?ねえ…それうちのカプセルコーポレーションのマークじゃない!?何で?うちの社員?」
ブルマがジャケットの肩部分にあるCマークを見て言う。
「…そう言うわけじゃないんですが…」
「それも秘密?じゃあ名前も歳も全部内緒なわけ?」
「名前は言えませんが、歳は17です…」
名前さえ言えない青年に誰もが訝しむ。
「名前も言えんというのは妙だな…」
「ああ…隠す意味がないだろう…」
「よし!質問はもう止めましょ、困ってるじゃない!この子は私達や地球を救ってくれたのよ!」
「賛成!」
ブルマの言葉に悟林は同意し、青年についての素性を調べるようなそれ以上の質問はしないことにした。
「ねえ、お兄さん。私とお話しようよ」
「え?悟林さんとですか?」
「嫌?」
「いえ、大丈夫ですよ」
「じゃああっちで話そうよ」
少し離れた岩場を指差す悟林に青年も頷いた。
「あら、悟林ちゃん積極的ね」
「ブルマさん、悟林ちゃんは子供ですよ」
ブルマとクリリンの会話を聞き流しながら、青年と一緒に岩に腰掛ける。
「ねえ、お兄さん。魔閃光が使えるなら魔貫光殺砲も使える?」
「え?あの…」
「大丈夫、言わないよ。秘密にする」
「…使えます。どっちも俺にとって大切な…形見のようなものですから」
「そっかあ…教えてくれた人はピッコロさんみたいに厳しかった?」
それを聞かれた青年は一瞬答えにくそうにしながらも秘密にしてくれるならと思ったのか答えてくれた。
「俺はピッコロさんのことは良く知らないから比較出来ませんが、物凄く厳しかったですよ。でも魔閃光や魔貫光殺砲を覚えた時、自分のことのように喜んでくれて…出来たご褒美にたくさんのことを教えてくれました。武道だけでなく勉強も…色々教わりました。動物や食べられる植物や怪我の治療に使える薬草とか…」
「そうなんだ…ねえ、お兄さん!組み手してよ!」
「組み手ですか?」
「うん、ただ待ってるの暇だし。お兄さんも強いからやりたいんだ」
わくわくしたような表情に青年は懐かしそうに目を細めると頷くことで承諾した。
2人は多少の距離を取って相対すると悟林は待ちきれないとばかりに構えた。
「よーし!負けないからね!!」
「悟林さん、手合わせ
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