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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
あたしと香子は、ユニットを組む
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、エリザベート側がマスターと共にアイドルをするのならこちらもそうしなければならないとの事で、あたしと共にアイドルレッスンを受けることとなった。
作家だけでなく歌人ということもあり、ボーカルレッスンにおいてはその才を難なく発揮してはいたが、今行っていたダンスレッスン。
それこそ、彼女の苦手とするものだった。
しかし、香子のジャージ姿は中々に新鮮だ。
それと同時に未亡人にこんな格好をさせていいものかという背徳感がじわじわと込み上げてくる。
いけないいけない…
レッスンに集中しないと…!
「身体を激しく動かすのは少々…堪えますね。」
「胸もばいんばいん揺れてたしね。痛いんじゃないかな?」
ソフィーのセクハラじみた発言はさておき、どうやら香子にも課題はあるみたいだ。
しかし、サーヴァントなのに疲れるとは一体どういうことなのだろうか?
文化系だから?あんまり運動が得意じゃないとか?
まぁともかく、少し休憩してあたしは次のレッスンに行こう。
?
アイドル対決まで、残り四日。
レッスンはこなしていくが、ソフィーの粋な計らいによってそれ以外のことも付き合ってくれたりする。
例えば
「いいですねそれ、どこで習ったんですか?」
「独学、だよッ!」
あたしの蹴りや殴打を涼しい顔をして受け流す赤い髪の女性。
彼女もまた幻想郷の住人、名前は
紅 美鈴
(
ほん めいりん
)
と言うそうだ。
「キレもあって洗練された動き。ですがまだもう少し無駄を削ぎ落としましょうか。」
「なっ…。」
目の前に、彼女の拳。
ふわっと風が吹き、そこで勝負はついた。
あたしの戦い方、もとい護身術は武器を用いない体術によるもの。
それを知ってソフィーはあたしの為になればと思い、この紅美鈴さんを呼んだのだ。
その明らかに中国みたいな名前らしく、彼女の拳法はすさまじかった。
あたしの攻撃なんかものともせず、簡単に避けられるし少ない隙をぬって今のように一撃をくわえる。
まぁ、寸止めにしておいてくれてるけど。
「どうです?葵さんが望むのであれば、まだ続けますけど。」
「勿論…っ!次は一本取る!」
ちなみにここまで20戦20敗。
あたしはまだ一本もとれちゃいない。
「あのー。」
さぁもうひと試合、
そんな時、その場にはあまり似合わない優しい声が聞こえた。
「?」
あたしと美鈴さんが同じ方向を振り向くと、そこには一人の女性…
いや、この人は見たことがある。
「何?スパイでもしてきなさいって言われたの?」
「いえ、そうじゃなくて。やっぱりうちのエリザが迷惑かけてるんじゃないかなぁって。」
そうして現れたのは、あのエリザベートのマスターだった。
「まぁ、かけまく
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