第五章
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東京ドームに入ると我がヤクルトを愛する人達がいて緑の傘を持って今日日本一になってくれと祈らんばかりだった、いつもは憎っくき巨人のいる側だけれど今いるのは僕達だ。こうなったのも考えてみれば奇妙な縁だ。
だがその奇妙な縁の下で僕達は二勝をもぎ取った、それなら今日もと僕は心から思った。
先発は原さんだった、原さんは僕に今日で決めようねと爽やかな笑顔で言ってくれてからマウンドに上がった、僕はその原さんを見送ると原さんの背中がとても大きく見えた。
原さんは二回まで文句なしのピッチングだった、その原さんの好投に応えて二回裏に先制点が入った、ここでもオスナさんがやってくれた。
オスナさん有り難うございます、僕は心から思った。このシリーズオスナさんにどれだけ助けてもらっているか。
日本一が見えてきた、オリックス有利だと散々言われてきて先に三勝を掴んでここで先制点だ。本当にそう思えた。
同点に追い付かれても村上さんがホームランを打ってくれて勝ち越した、これが今シーズンのヤクルトだ、このまま日本一になりましょゆと僕はナインの皆に言うとベンチの皆もそうしよう、監督の誕生日に胴上げしようと満面の笑顔で応えてくれた。
そんな中で同点に追い付かれて逆転されても八回裏に山田さんが何とレフトスタンドにスリーランホームランを打ってくれた、それで試合をまたしても振り出しに戻してくれた。
間違いない、シリーズの流れはヤクルトにあるんだ、僕は思わず翼の先を両方共グーにさせて思った。こんな素晴らしい野球をするチームが負ける筈がない。日本一になるのは僕達だと確信出来た。
それは九回になっても変わらなかった、けれど。
これまで二試合最後を抑えてくれたマクガフさんが打たれた、どうも今シリーズマクガフはあのz助っ人に弱いみたいだった。そして九回裏残念ながらヤクルトはその一点が奪えないで負けてしまった。
僕は正直残念に思った、折角八回まで頑張ったのに。それはマクガフさんも同じで監督さんに謝ろうとしたが。
監督さんはここでも満面の笑顔でこう言った。
「絶対に大丈夫だ!」
「監督・・・・・・」
マクガフさんの目に涙が宿った、これは僕も他のナインの人達も同じだった。この一言で僕達は心の底から救われた。
折角のお誕生日に日本一の胴上げをプレゼント出来なかった、このことが残念で仕方なかった。けれどそれでもだった。
監督さんはそう言ってくれて収めてくれた、そうして僕達は気持ちを切り替えて神戸に向かうことが出来た。
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