第二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「まさに」
「それなら尚更だ」
神々の中でもというのだ。
「この世界に愛情があり」
「そうしてですか」
「治めているのだ」
「そうなのですね」
「休むことなぞ出来ない」
到底、そうした言葉だった。
「私はな」
「それならばですね」
「これからもな」
「働かれますか」
「休まずな」
そのうえでというのだ。
「そうしていく」
「そうなのですね」
「自分が生み出したものに愛情がないなぞだ」
それこそという言葉だった。
「有り得るか」
「まともな心を持っていてですね」
「そうだ、如何なるものでもだ」
「神でなくともですか」
「人でも他の生きものでもな」
心があればというのだ。
「まともな心があればな」
「自分が生み出したものに愛情がある」
「自分の子供ならな、自分の子供と言ったものに対して愛情がないならだ」
マルドゥクは厳しい声で言った。
「それはもうまともな心がない」
「そう言えるのですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「私はそう思う」
「そして神々ならば」
「尚更だ、少なくとも今神界にいる神々はな」
「全てですか」
「その心がある」
そうだというのだ。
「だからな」
「それで、ですか」
「私はだ」
「ご自身が創られた世界を愛されて」
「働いているhのだ」
「それも休まれることなく」
「そうしているのだ」
こう従者に話した。
「そうせずにいられない」
「愛情があるからこそ」
「そういうことだ、ではな」
「これからもですか」
「働いていく」
休むことなくというのだ。
「神としてな」
「そうされますか」
「そうだ、では今日も働こう」
マルドゥクは今度は笑顔で述べた。
「そうするとしよう」
「わかりました、ではです」
従者は主の言葉を受けその心を理解してだった。
「これよりです」
「どうしたのだ」
「神酒と神の果実をです」
この二つをというのだ。
「持ってきます」
「差し入れか」
「はい、世界の為に心を砕いて働いておられるので」
それでというのだ。
「是非です」
「私にか」
「英気を養って頂きたいので」
そう思ってというのだ。
「ですから」
「それでか」
「持ってきたいのですが」
「わかった、そなたの心を汲もう」
マルドゥクは従者にこう返した。
「そしてだ」
「飲まれてですね」
「食べよう、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「またな」
「働かれますか」
「世界の為にな、この世界は何としてもな」
マルドゥクは強い声で述べた。
「護り栄えさせる」
「そうされますか」
「これからもな」
「それでは」
こう話してそうしてだった。
従者はその酒と果実を持
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ