第一章
[2]次話
FIRE STARTER ANOTHER
幾ら何でもこれはない、私と彼の出会いはそう言えるものだった。
大学の合コンでカラオケボックスに入って相手のサークルが入って来るのを待った、そこで彼も入って来たが。
何と部屋に入る時に躓いてこけてその右手が私の腹を直撃した、これには私も悶絶した。
彼はいきなりの一撃にほぼ気絶している私に必死に何度も謝ってきた、これが彼との出会いで合コンの間ずっとだった。
彼は私を介抱してくれた、けれど私は合コンの間何とか回復してもこれは駄目だと思うばかりだった、最悪の合コンだと思うばかりだった。
だが同じ大学のサークル同士だったので次の日大学に行くと彼に会った、すると彼は私にとんでもなくバツの悪い顔で言ってきた。
「昨日は御免、怒ってるよね」
「わざとじゃないから。昨日も言ったでしょ」
私は顔を引き攣らせながら彼に応えた。
「だからね」
「いいんだ」
「ええ、だから気にしないで」
昨日のいきなりの一撃を思い出しつつも応えた、正直急所に思いきり入ったのでとんでもない痛さだった。
「いいわね」
「それじゃあ」
「ええ、そういうことでね」
こう言って行きたい場所次の講義が行われる教室に向かった。こうした時同じ大学なのは困ると思って出来るならあまり会いたくないと思った。
そんなことを思いながら一週間位過ごしていてその間アルバイトにも精を出していた。私のアルバイト先はコンビニで新たにアルバイトの人が入ったと聞いたが。
その人が彼だった、正直お互いの顔を見た時これはないと思った。私もうわ、という顔になったが彼も同じだった。
それで彼とは一緒のシフトにはなりたくないと思ったがこう思ってもなるものが世の中で私達は見事同じシフトの時も出来た、この時私はもう話をしないで自分の仕事に専念しようと思った。だが。
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