03 始まりの艤装展開
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ャリアの中でも、このようなケースに遭遇するのは初めてだった
つまり、浜風が就航を果たせずにいた二年もの間に、何かがあった、という事になる。この装備変更は、明らかに人為的なものである。それに・・・・・
それに・・・レベル1の、まだ一度も戦った事のない研修生に、この装備はどう考えてもオーバーパフォーマンスだった。恐らくは浜風の特性に合わせて対空兵装に換装したのだろう。だが、第二改装どころか、第一改装すら受けていない浜風には、防空艦としての素養はあっても、それがステータスに顕著に表れる事はなく、他の駆逐艦と、正直大差はない
爆雷投射機を外し、補強増設まで施してスロットを拡張しているのなら、そこに対空電探なり高射装置なり・・・せめて機銃を装備するのが普通である。なのに、用途の不明な謎のユニットで2スロットはおろか、その貴重な拡張スロットまでも埋めてしまっていた。これはどう考えても尋常ではなかった
更に言わせてもらえば、こんな事をする人間は、この鎮守府では一人しか思い当たらない
《・・・・何かある・・な・・・》
(2021年2月15日 加筆)
「・・・教導艦て?」
浜風に話しかけられて、ああ、と我に返る
「君ら教育実習生に、艤装の使い方や、戦い方を教えてくれる先生みたいなものだよ。普通はベテランの艦娘が就くんだがね」
「どうして教導艦の先生はいないの?」
「たまたま、君らの日程と合う艦娘がいなかっただけって話なんだが・・・・」
《せっかくの「浜風」お披露目だってのに、それは絶対「嘘」だな・・・第一、俺にやらせる位なら、乙・教導艦でもいいだろうに・・・・》
(2021年2月15日 加筆修正)
と、彼なりに確信していた。だが、理由がわからない。思い当たる節もなかった
この、平賀の憶測はあながち間違いとは言えなかったが、浜風の研修に相応しい教導艦娘が不在だったのは事実である
平賀の言う乙・教導艦とは、Lv.50以上の中堅の艦娘が所持している準・教導艦の資格者の事である。某鎮守府は国内でも有数の規模を誇る鎮守府であるため、多数の有資格者が在住している
普通に考えて、いち整備長に過ぎない平賀よりも、準とは言え、艦娘が教導艦を務めた方が理にかなっている
だが、浜風の研修内容・・・・特に射撃研修は、大本営の耳に入らぬよう秘密裏に行わなければならなかった
某鎮守府在住の艦娘の姉妹の多くが、大本営勤務に従事している関係上、情報漏洩
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