第一章
[2]次話
ばったりと会った
山本正吾は妻の奈江とショッピングをしていた。薄茶色の髪の毛をショートにしていて細面で小さな丸い目を持つ穏やかな顔の男で背は一七一位で痩せている。奈江は鹿の様な顔であどけない感じである。黒髪を伸ばしていて背は一五七程で実は脱ぐとかなりのスタイルだが大人しい服装でそのスタイルを覆っている。
その二人がモールでショッピングをしているとだった。
前に茶色の髪の毛を短くした小柄で長い睫毛の大きな目の丸顔の小柄な女性が背の高いモアイを思わせる顔の男と一緒に歩いてきた、その女性がだった。
山本を見て驚いて言ってきた。
「正吾!?」
「満里奈!?」
山本は思わず彼女の名を呼んだ、奈江と知り合う前に交際していた佐藤満里奈であったのだ。
「どうしてここに」
「いや、うちの人の実家に帰ってて」
満里奈は隣にいるモアイの様な顔の彼を見つつ答えた。
「隣の県だけれど」
「それでここになんだ」
「どうしても買いたいものがここにあるから」
だからだというのだ。
「来たけれど」
「それでなんだ」
「あんたはまたどうして」
「いや、今住んでるところの近くだから」
それでとだ、山本は満里奈に答えた。
「ここにはよく来るよ」
「そうなのね、まさかここで会うなんてね」
「思わなかったよ」
「私もね、じゃあね」
「うん、それじゃあ」
「あなた行こう」
満里奈は夫に声をかけてだった。
そのうえで山本それに奈江と別れた、そうして山本は妻とのショッピングに戻ったがその後でだった。
自分達の車に乗ったところで助手席の妻に聞かれた。
「さっきの人って元カノさんよね」
「そうだよ」
山本は妻に正直に答えた、ここで車を発進させた。
「奈江ちゃんと知り合う前にね」
「付き合ってた人ね」
「まさかここで会うなんてね」
「思わないわよね」
「二人共付き合っていたのはね」
「東京よね」
「今は仙台にいるのに」
それがというのだ。
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