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アスカ 短編集
雨の日の日曜日は
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めてあげてんの! 素直に感謝しなさいよ!』


『はいはい・・・君にはかなわないよ、まったく』


『ふふっ♪』




何の変哲もないただのアップルティーを、幸せそうにすする君


僕の方をちらと見て、嬉しそうに微笑む


それで、十分だった


それだけで、僕にとっての退屈な日常は華やかに彩られてゆくような気がした







でも、それで終わりにしてくれないのがアスカだった







『さすがにケーキとかはないわよねえ』


リンゴのフレーバーを楽しみながら、アスカは夢を見る


『うん・・・・生クリームとか、卵が手に入らないからね』


『何かつまらない世の中ねえ・・・・ザッハトルテが食べたいなあ・・・』


『う〜ん・・・・それはちょっと無理かも』


『ううんシンジ、アンタなら出来るっ! 何とかしなさい!』


『いや、だから無理だって!』


『こおらっ!シンジッ!! アタシに逆らうなんてナマイキッ!!』


そういうとアスカは僕の胸に飛び込む


『わっ! や、やめてよっ!』


『やめないっ♪』


アスカは僕の腰に腕を回し



『むぎゅ☆』



マシュマロみたいな胸を押し付けながらのしかかる


『わっ!?(ドキ☆)』


そのままクッションの上に倒れこむ


そして君は僕の下腹部にまたがり、勝ち誇ったように見下ろしている


『くっく・・・相変わらず弱いわねぇ♪』


突然の展開に僕の思考がメリーゴーランドのようにぐるぐると回る


ていうか、女の子が・・・・アスカが僕に・・・・その・・・・こんな・・・・


『・・・・なに呆けてんのよ?』


不思議そうに、アスカは僕の顔を覗き込んでいる


『いや・・・だって・・・その・・・・何でもないよ・・・』


僕は自分のよこしまな思考を悟られまいと目をそらす


《ていうか、アスカってば早く降りてくれよっ!・・・でないと僕・・・》






・・・・というか・・・・ ちょっと・・・・・遅かったみたい(涙)






『ん?』


アスカが“何か”の感触に気付き、後ろを振り返り自分のおしりの辺りを見ている


《あ・・・やばい・・・(汗)》


『?・・・・・ひっ・・!?』


悲鳴と共に、アスカの顔色がサッと変わる


『ごっ、ごめんよアスカっ!・・・つまりこれはその・・・』


謝りながらも、頭の中で言い訳の台詞が渦巻く


でっ、でも・・・これは不可抗力だし・・・第一僕が悪いんじゃない

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