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アスカ 短編集
雨の日の日曜日は
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(2006年12月17日 執筆)

















『ねぇ、シンジ?』





僕の腕枕でまどろみながら、彼女はそうつぶやいた


『ん・・・なに?』


夢から覚めやらぬのか、君は僕の頬におでこをそっとくっつける


そして


まるで子猫がじゃれついているみたいに


すりすりして甘えている




彼女の前髪が、こそばしい


君の匂いが、ふわりと僕の鼻先を掠める




『・・雨・・・ばっかりだね・・・』


『・・・うん・・・』




僕と君との間を分け隔てているものは何もない


君は・・・少し小ぶりだが形のよい双丘を僕の腕にぎゅっと押し付ける


もうかれこれ小一時間も抱きまくら状態の僕




今の君は、いつになくご機嫌だね







窓の外は、雨







そっか・・・・全然気付かなかった


外の景色に目をやりながら呆けていると、ふいに君の唇が重なる


『・・・んっ・・・』


先程までの甘い“行為”の余韻が僕の中でうずく


その年不相応な君のなまめかしさに、思わず反応してしまう


僕自身が高まっていくのを見て、君はくすりと笑う


そしてふたたび耳元で囁く



『何かこう雨ばかりだと嫌になっちゃう・・・・滅入るってゆうかさぁ』



暗に同意を求めているのがわかる


意味なんて、別にない


ただ、僕と共感したいだけ


こういう時は


『うん、そうだね』


って言えば、君はきっと満足げな表情を浮かべてまったりするに違いない


お姫様のご機嫌を損ねないよう、いつもならここで相槌を打つところなんだけど


『・・・・・・・・』


何故か、この幸せなひと時に一石を投じてみたい衝動に駆られる


いや、”何故か”なんていうのは嘘




・・・理由はわかっていた・・・・




たわむれに・・・


『・・・そう?・・僕は別に・・・』


そういい終わらないうちに君が不機嫌になっていくのがわかる


『アンタって、絶対変っ!・・・晴れてる方が、ずっといいじゃない!』


もう慣れたけど


そういう言い方はいつもの君だった


いつものリアクション


それが・・・嬉しかった・・・


だけど君にとっては、おそらく寝耳に水


まるで猫の目のように、君の気分はくるくる回る


なぜそんな意地悪をするのと言わんばかり


烈火の如く、僕にま
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