第八章「意気込み」
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遥「大瀬さん、この子供は?」
大瀬「この子はおつかいに行った時に
今回の大地震に遭ってしまい家に帰れなくなったらしいですが、
ご両親に会いたくなって急に泣き出してしまいました。
私が一生懸命慰めようとしていますが。」
女の子「うわああああん?パパァ〜?ママァ〜?会いたいよぉ〜?」
遼真「僕だって会いたいけど、皆で頑張って生きなきゃダメだよ!」
遥「そうだよ!パパとママはどこかにいるから心配しないで!」
そして一方、掛は震災で職を失った男性に食糧を差し出した。
掛「これ、お前にやるよ。」
男性「あ・・・ありがとう・・・」
掛「どうした?そんなに避難生活が辛いのか?」
男性「いや・・・実は今回の震災で、
勤め先の会社が潰れることになったんだ・・・。」
掛「そりゃそうだな。巨大災害で都内の会社が
相次いで倒産してるからな。」
ポイントS この様な震災が起きると被災された場合
倒産する会社や企業が増加する恐れがある。
遥と大瀬は毛布を掛けて座り込む女子高生に話しかける。
大瀬「どちらにお住まいでしょうか?」
女子高生「八王子の方です。」
遥「八王子・・・年はいくつぐらいですか?」
女子高生「17歳で、高校3年生です。
今年、修学旅行で奈良と京都へ行くはずでしたが・・・」
女子高生は涙ながらにこう話した。
女子高生「新幹線も大災害で運行を停止して、
修学旅行は今年、中止になってしまったんです・・・。」
ポイント? 震災が起きると修学旅行や部活動等の
学校行事にも大きな影響を与える。
遥「私も同じ境遇なんです!
ゴールデンウィークに家族みんなで大阪万博に行くはずでした!
あの大地震で行けなくなったので、大変な目に遭っているんです!」
一方、木村はその親子に食糧を渡した。
木村「もしよかったらコレをどうぞ。」
女性「ありがとうございます・・・。」
木村「どちらに住まわれているんですか?」
女性「町田の方です。
小田急電鉄も全線ストップしてダメになったので、家に帰れなくて
この子を抱えて、ここに避難してきました。
この子には3つ上の兄がいて、私には夫がいるのですが・・・
避難するときにはぐれちゃったかも・・・」
すると、広場内で大きな余震が発生した。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ガシャーン!ガラガラガラ
子供の泣き声や避難民の悲鳴が響き、広場中に響いた。
遼真はラジオを庇った。
キャスター「只今、関東地方が激しく大きく揺れています!」
そして地震は一瞬にして収まった。
掛「収まったか?」
遥は子供達
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