暗闇の中の出来事・1
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たり動いていたりするのは不自然。
四代目の時と同じく、それらしいモノを土と流れた血で作り上げていくんだけど、数が多すぎてそれだけで泣けてしまいそうな気がする。
「(本当に……サスケ以外皆殺しにしたんだなぁ…)」
漫画で読んだ時は、ただページを捲っただけの場面。
正直言って、後々の展開を見れば、サスケに里抜けをさせる為のただの一場面。ぐらいにしか思っていなかった自分を、ちょっとぶん殴りたくなってくる。
あの時は、大半がナルトや他の人柱力に感情移入しちゃってたからなぁ――…って、また脱線した。
テンに大半を押し付けて任せてしまってるのに、私が現実逃避してちゃ駄目だよね。
軽く、というより頭が揺れない程度に左右に振ると、私は飛ばしかけた意識をしっかりと前へと持っていく。
流石に、ここまで来れば私にだってイタチの場所はわかる。
そして、まだ気付かれていない事も。
「まったく……里の陰謀としか思えないな」
これだけチャクラが乱れているのに、誰一人として駆けつけようとしない現状。うちは一族が独自の組織を作っていたとしても、この乱れに気付けない火影だろか、と疑問が浮かぶ。
多分、これは憶測だけど、ダンゾウが関わってるんだろうなぁ、なんて思うのは勘ぐり過ぎかな。
でなければ、どうしてこんなにも外部を気にせず、イタチが行動に移せるかがわからない。幾らイタチが強いからといっても、木ノ葉の暗部を敵に回しては分が悪い。
まだ、だろうけど。
《…暗躍するのが好きな者もおるのだろう》
「あぁ。そう……だな」
やけに実感のこもったテンの声が頭上から落ちてきて、言葉に詰まりながらも相槌を返した。
うん。考え出すと気が重くなる。
「でも……この件は、ここで食い止める」
まぁ、テン頼りのテン任せなんだけどね。
《…ランが望むのなら、我に異論はない》
言い切ったテンを見上げようとしたら、真後ろに立つテンの気配に飲み込まれ、指先一つ動かす事が出来ない。
《こういう言い方は、ランの望む所ではない》
「……」
《否、ならば伝える。これは、我にとっては可能な事だ》
「……わかった」
思いっきり甘やかされてるけど、ここはテンの好意にどっぷりと甘えてしまおう。
「イタチさんに会う」
あの意志の固いイタチさんの説得。両親を尊敬する兄に殺された、何も知らないサスケとの会話。
未だに、どう収集をつけていいのかもわからない。
《うむ》
「風に、隠れる」
ちょっとね。
どんな場面にぶちあたるかまだわからないのに、空気も読まずにシリアスな場面に登場はイヤだしなぁ。流石に……二人から何やってんだコイツ?なんて冷たい眼差しを向け
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