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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
負けず嫌い
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いる。
「莉愛、次の試合のことだけど……」
「うん!!サインとか決めておこう!!」
補助に入る前に二試合目のスタメンが発表され、それを受けて瑞姫と莉愛は二人仲良くお昼へと向かっていた。
「監督も思い切ったよな」
「たぶんお腹痛くなってると思うよ」
そう言ったのはアイシングをしている陽香と次の試合の補助の準備をしている莉子。その後ろでも前半の補助組と後半の補助組で別れ、忙しく動いている。
「二試合目はほとんど一、二年生だからね。次のチームのことを考えてるんじゃないの?」
「まぁ私たちもベンチに入ってるから心配ないと思うけどね」
同じく前半の補助組である栞里と伊織が二人の会話に入る。二試合目にベンチに入る彼女たちは途中まで簡単な補助をして、後半からは次の試合に向けて動く段取りになっている。
「向こうも下級生中心になるんだろうけど……荒れなきゃいいけどな」
「大丈夫だよ、昨日の試合では十分動けてたんだから」
試合経験の少ない下級生が中心となっている二試合目。最高学年でありチームの中心選手である彼女たちは妹を見るような気持ちで不安半分、期待半分といった心境だった。
「あれ?もしかして向こうのピッチャー……」
千葉商工と作聖学院の試合を終えて数十分後、三試合目が開始された。整列を終えてベンチに戻ってきた作聖学院の一人がスコアラーからオーダー表を見せてもらう。
「やっぱり斉藤だよね?去年全国行ってた」
同じ一年生と思われるその少女は相手投手の名前を見て目を輝かせていた。ある程度の実力あるチームにいたことがある選手ならば、実力と実績がある選手のことを把握しているのは当然なのであろう。
「そんなにいいピッチャーなの?」
「はい!!男子に混じってたのにエースナンバー着けてましたから」
体格差の出始める中学生のタイミングでレギュラーになるだけでもすごいのに、負担の大きい投手を……しかもエースとしてマウンドに上がれる少女はほとんどいない。それだけでも十分印象に残っていたのだろう。
「キャッチャーも一年生らしいわよ」
そこに付け加えるように大人の色気全開の女性が腕を組みながら彼女たちに情報を伝える。
「そんなにいいピッチャーと組むってことは……」
「よっぽどいいキャッチャーってこと?」
「その子はわかる?」
「いえ……聞いたことないです」
瑞姫の名前を知って興奮していた彼女は莉愛の名前には心当たりがないため首を振る。ただ、下級生を中心として組まれたメンバー構成でスタメンマスクを被るとなれば能力があることは十分わかるようで……
「新チームに向けての試合ってことなんだろうし、力試しさせてもらわないと
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