課外授業に行こう・4
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しっかりと握手を交わしたと思ったんだけど、何故か我愛羅が首を傾げた。不思議そうに私を見た後、握手を交わす右手に視線を落とす。
「我愛羅?」
六歳にしては鍛えられているけど、それはナルトや我愛羅だって同じ。けど、我愛羅はやっぱり私を不思議そうに見た後に手を離した。
……何だろう?
ものすっごく不思議動物を見るような、観察するような眼差しを向けられたような気がするんだけど。
「いや……俺は我愛羅。一尾の人柱力だ――とりあえず、俺に損がない限り協力はしてやるが、裏切れば殺す」
これでもかと殺気を込め、射殺しそうな眼差しを私とナルトに向けてくるけど、それを真っ向から受け止めながら笑みを浮かべた。
ナルトがここまでして裏切る、っていうのは在りえない。そして、私も裏切るつもりなんてない。
「あぁ。勿論。逆も覚悟しとけよ」
「話しが纏まった所で、連絡を取り合う手段はどうするか」
私とナルトは木の葉の里だからいいけど、我愛羅はちょっと遠いよね。そう思って聞いてみたんだけど、何故かナルトがにんまりと笑う。
うん。どうやら良いアイディアがあるみたいで、抜かりはないとばかりに手招きをしてくる。ナルトからの提案を聞く為に、三人で顔を近づけて内緒話しの体勢。
けど、その時も我愛羅がやっぱり不思議そうな眼差しを私に向けてくる。嫌な眼差しじゃなかったら聞き返す事はしなかったんだけどね。まぁ、最終的に我愛羅の私に対する態度はナルトと同じものになったんだけど。
結局何だったんだろうなぁ…。
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