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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
083話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その10
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……?」

ネギ君達もなにか動揺している。
石化の事?わたし達は置いてきぼりかなぁ……?

《俺から話そう。まだ修行の身であるネギ君には秘密にしておこうと思ったが、ネギ君の過去を見せてもらった後に、俺はタカミチとともに魔法世界に行くついでにウェールズに行ったのを覚えているかね?》
「は、はい……まさか!?」
《そのまさかだ。スタンさんを含めて石化された人達は全員石化を解除させた》

士郎さんのその宣言に、言葉に……ネギ君は涙を流しながらしばし呆然とした後に、

「士郎さん! ありがとうございます!!」
《なに……俺がしたかっただけだから気にしないでくれ。だが、まだ長い間石化状態だったから全員ベッドの上で目を覚まさずに今頃治療を受けている頃だろう……いつか顔を出してやってくれ》
「はい……はいっ!!」

もうそれで少しばかりお祭り騒ぎになりつつ、事情を知らないわたし達もそれだけでネギ君の過去になにがあったのかは大方把握できたのは良かったと思う。
しかし、士郎さん達ならまだしもこのかに刹那さんもニクイね。
今まで知っていて黙っていたなんて。
とにかくしばらくして、

《それじゃ続きを再開してもいいかな?》
「すみません……取り乱しました」
《気にするな》

それで誘拐された桜さんを救出するべく、士郎さん達は柳洞寺へと向かっていく事になったみたいだ。













しっかし、なんだろう……?
これが過去にあったのは確かなんだろうけど、わたしの頭の片隅ではこれも一つの並行世界の話と言うイメージが湧いている。
なんでかというと、本当はキャスター自ら士郎さんの家に攻め込んできたんじゃないかっていうイメージがさっきから何度もしてきていて気持ち悪いったらないんだよね。
しかも、それでわたしの脳内でまた音が鳴っていて、2回ほどセイバーさんをルールブレイカーで奪われて士郎さんが殺されるんじゃないかなって……。
本当になんだろう……。
わたし、やっぱり脳内で誰かの接触を受けている……?
はたまたもしかしたらわたしの隠された能力が!って夢見すぎか!
そんな都合のいい能力があったら思いのままじゃん!



………………この時のわたしはまだ知らなかった。
士郎さんのすべての過去を見た後に訪れる事になるとある力の発芽を。




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