第一部 1977年
新彊 その3
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プに止めた予備弾が2列……
拳銃の確認をしている間に数度の閃光が煌めく
彼は諦めて、右手に拳銃を握って機外に脱出した
そして急いで横転している僚機のそばへ駆け寄った
僚機は、両腕が爆風でもがれ、全身に≪BETA≫の返り血がこびり付いている
右手で警戒しながら、左手で機体をたたくと返事が返ってきた
どうやら仲間は無事らしい
操縦席の扉が開くと、頭から血を流した衛士が出てきた
圧縮包帯包を投げ渡し、周囲を警戒してると数名の衛士が駆け寄ってきた
多少怪我をしている者もいるが、奇跡的に無事だったようだ
衝撃で、ほぼ全ての手段_無線連絡_が壊れたので信号弾の準備をしながら、警戒する
しかし30分近く経つが、≪BETA≫が寄ってこない
緊張と砂漠の日光で、喉が渇く
「不気味だ」
僚機の衛士は、仲間に応急処置をされながらこう呟いた
「俺もだよ。奴らが寄って来ないなんて不思議じゃないか」
双眼鏡で周囲を警戒する衛士が、叫んだ
「車が来たぞ」
猛スピードのオートバイに先導された、古いソ連製のジープが、2台が付くと衛士達は乗り込んでその場を立ち去った
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