暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
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†††Sideはやて†††

ルシル君との再会からもう2年半くらい経ったかな。世界はあれから結構変わったと思う。
まず、上位次元世界と下位次元世界ってゆう概念を管理世界中に広めることから始まったんやったな。方法はユーノ君を始めとする学者にそれとなく伝えて、そこから民間に伝播させてくって感じやった。半年もすれば次元世界が2つあるってことは認知されるようになった。

(そんで次に、境界の存在が伝播されたんよな・・・)

2つの次元世界を隔てる障壁――境界。同時期に広められることになった正体不明生物である天属と魔族は、その境界に開いた穴(ルシル君がガーデンベルグと闘う際に通ったのと同じやつやね)を越えてやって来る存在で、互いの戦争に人類が巻き込まれ、天界・魔界・人間界の三界の存亡を懸けた戦争に発展してしまったことも・・・。

(さすがに今の管理世界は科学に傾倒してるから、天使や悪魔みたいなオカルトを心底信じられる人は数少ない。そやから一纏めにしてアンノウン、天界・魔界についても纏めてアナザーと呼称することを、ルシル君とリンディ本局長とマリアンネ聖下が決めたらしい。個体別の名前は、ルシル君から局や教会に伝えられて、それを正式名として使うようになってる)

この2年半の間に“アンノウン”が出現したのは12回。その際には本局・教会と同盟を結んだアースガルドおよび同盟世界統合軍――“スヴィズリル”が上位次元世界から降りてきて、フィレスさんやトリシュ、アンジェを加えたシャルちゃんたち新生白金桜騎士隊プラティーン・キルシュブリューテと一緒にこれを迎撃。協力してくれる天使や魔族も大勢いてくれてるおかげで、今のところは甚大な被害は起きてへん。

(同盟会議は生中継として管理世界中に流れて、その時にリアンシェルトによって秘匿されてきた再誕戦争のことや魔術、ルシル君の真実、T.C.事件時に亡くなったルシル君はクローンだったことなどが明かされたんやったな・・・)

ルシル君関連のことだけでも一騒動が起きたのに、管理局が保管してる書物で最古なのは6千年前のもので、それ以前に起こってた再誕戦争時代の資料などがアースガルドから提供、公表されたことで、各管理世界の歴史学会は大騒ぎ。上位次元世界に渡って、さらに歴史を学びたいと言う学者が、上位次元世界の代表とも言えるルシル君と繋がりがある本局や教会に詰めかけることがあった。

「(私たち八神家のところにも来るかと心配やったけど、そこは自重してくれたから助かったわ・・・って!)あ、あー! おおおーーー!」

「行けるか!?」

「行けますよ!」

自宅のリビングでテレビ鑑賞してる私とリインとアギトは、モニターに映る映像に白熱してる。内容は今年のインターミドルチャンピオンシップ男子の部、世界チャンピオンを
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