暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
[4/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
お互いの居場所で頑張ろうって、ルシル君と決めたからな。本音を言えば一緒に居られへんのは確かに寂しいけど、離れてても心は繋がってる。新しい命(あゆ)も一緒やし、アインス達も居るし、上位・下位間でも通信できるようになってくれたし、大丈夫や」

「そうですか・・・。そうですね。あなたとルシルは強い絆で結ばれていますから」

「はやてちゃん。幸せになりましょうね」

「あたしらもルシルも一緒にな!」

「そうやね。家族みんなが幸せになるんや!」

いつか必ず迎えることが出来る平和な世界で、家族みんなで面白楽しく過ごせる未来に思いを馳せた。

†††Sideはやて⇒ルシリオン†††

「マイスター! フォルセティ、王座を奪還したってヴィータからメール来たよ!」

私の側に控えてくれているアイリが、あの子自身の携帯端末をこちらに向けて教えてくれた。フォルセティは今日、インターミドルの決勝戦だった。私も直接応援に行きたかったのだが、残念ながら予定がブッキングしてしまったことで叶わなかった。

「おおー! それはお祝いしないと! どこでパーティする? フライハイト(わたし)の家で開く?」

「そうだな。そこのところは妻に相談してみないとな」

「つ・・・! 妻・・・妻かぁ。・・・あなたとはやてが結婚してから2年経つっていうのに、まだ吹っ切れてないわたしが居て・・・。ごめん」

はやてのことを妻と表現した瞬間、申し訳なさそうにシャルが謝ってきた。彼女も私を想い慕ってくれた女性の1人だ。私はシャルではなくはやてを選んだ。頭を掻いて暗い表情を浮かべるシャルに「すま――」と謝ろうとすると、彼女の側に立って、同隊メンバーと話をしていたトリシュが「謝ってはいけません」と私を制した。

「「トリシュ・・・?」」

「ルシルさん。あなたへの想いを捨てきれないイリスの問題です。それに、はやてを選んだのはルシルさんです。選んだ者として、選ばれなかった者への謝罪は酷です。ですから胸を張ってください」

「あ、あはは、そうだね。うん、わたしの問題だ。そういうわけで、ルシルは謝らず、堂々としてればいいよ」

「・・・それに、イリス。あなた、この戦争が終わったらルシルさんから、その・・・アレです、えっと・・・」

「むっふっふ〜♪ 精子提供を受けるのだ! 妻の座ははやてに渡ったけど、わたしもルシルとの間に子どもを儲けられるんだから、割と悪くない!」

先程までの暗い表情はどこへやら。シャルが腕を組んで堂々とした仁王立ちで言いきった。そうなのだ。私は三界大戦終結後、シャルに精子提供することになってしまっていた。元はアースガルド含めた同盟世界の王族の希望者のみだったんだが、ミッドを始めとした下位次元世界と行き来が出来るようになると
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ