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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
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お互いの居場所で頑張ろうって、ルシル君と決めたからな。本音を言えば一緒に居られへんのは確かに寂しいけど、離れてても心は繋がってる。
新しい命
(
あゆ
)
も一緒やし、アインス達も居るし、上位・下位間でも通信できるようになってくれたし、大丈夫や」
「そうですか・・・。そうですね。あなたとルシルは強い絆で結ばれていますから」
「はやてちゃん。幸せになりましょうね」
「あたしらもルシルも一緒にな!」
「そうやね。家族みんなが幸せになるんや!」
いつか必ず迎えることが出来る平和な世界で、家族みんなで面白楽しく過ごせる未来に思いを馳せた。
†††Sideはやて⇒ルシリオン†††
「マイスター! フォルセティ、王座を奪還したってヴィータからメール来たよ!」
私の側に控えてくれているアイリが、あの子自身の携帯端末をこちらに向けて教えてくれた。フォルセティは今日、インターミドルの決勝戦だった。私も直接応援に行きたかったのだが、残念ながら予定がブッキングしてしまったことで叶わなかった。
「おおー! それはお祝いしないと! どこでパーティする?
フライハイト
(
わたし
)
の家で開く?」
「そうだな。そこのところは妻に相談してみないとな」
「つ・・・! 妻・・・妻かぁ。・・・あなたとはやてが結婚してから2年経つっていうのに、まだ吹っ切れてないわたしが居て・・・。ごめん」
はやてのことを妻と表現した瞬間、申し訳なさそうにシャルが謝ってきた。彼女も私を想い慕ってくれた女性の1人だ。私はシャルではなくはやてを選んだ。頭を掻いて暗い表情を浮かべるシャルに「すま――」と謝ろうとすると、彼女の側に立って、同隊メンバーと話をしていたトリシュが「謝ってはいけません」と私を制した。
「「トリシュ・・・?」」
「ルシルさん。あなたへの想いを捨てきれないイリスの問題です。それに、はやてを選んだのはルシルさんです。選んだ者として、選ばれなかった者への謝罪は酷です。ですから胸を張ってください」
「あ、あはは、そうだね。うん、わたしの問題だ。そういうわけで、ルシルは謝らず、堂々としてればいいよ」
「・・・それに、イリス。あなた、この戦争が終わったらルシルさんから、その・・・アレです、えっと・・・」
「むっふっふ〜♪ 精子提供を受けるのだ! 妻の座ははやてに渡ったけど、わたしもルシルとの間に子どもを儲けられるんだから、割と悪くない!」
先程までの暗い表情はどこへやら。シャルが腕を組んで堂々とした仁王立ちで言いきった。そうなのだ。私は三界大戦終結後、シャルに精子提供することになってしまっていた。元はアースガルド含めた同盟世界の王族の希望者のみだったんだが、ミッドを始めとした下位次元世界と行き来が出来るようになると
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