暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
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んやけど、激しい動きはご法度やから大人し〜く座ったまま「アインス! ばんざーいや!」って、両腕を上げる。
「ば、ばんざーい・・・!」
「ばんざーい!」
「ばんざーい!」
「「「「ばんざーい!」」」」
最後は私、アインス、リイン、アギトの4人で万歳三唱。フォルセティのインタビューが始まるまでの間、世界代表戦のダイジェストが流れる。フォルセティが選抜戦で相手選手と戦う映像が始まったから・・・
「ほら、あゆ。お兄ちゃん、ホンマにすごいことを成し遂げたんよ? 自慢のお兄ちゃんやね」
私は大きくなったお腹を撫でながら、あと2ヵ月ほどで生まれる子ども、あゆにそう伝える。東風と書いて“あゆ”。春から夏にかけて吹く東寄りの風で、氷を解き、春を告げる風とゆう意味の雅語の1つでもある。
私とルシル君との間に出来た、愛しい愛しい大切な娘や。そう。私とルシル君は再会後にちゃんと結婚式を挙げて、正式な夫婦となった。今の私の名前は、はやて・セインテスト。あーでも、仕事上はこれからも八神を名乗らせてもらうことになってる。
(セインテストの後にアースガルドを使わへんのは、王位返上によってルシル君もアースガルド姓を使わんくなったから・・・)
サイドボードの上に載ってる写真立てに収められた、数ある写真をチラッと見る。その内の1つには、タキシード姿のルシル君(ひげは綺麗に剃ってある)とウェディングドレス姿の私が写ってる。
フィヨルツェンとリアンシェルトの魔力でテラ・フォーミングされた第2世界ベルカ。そのベルカに聖王教会本部が移されてから最初に結婚式を挙げたのが、私とルシル君の組やった。今でもハッキリと思い起こせるほどに幸せな時間やったな。
「あゆ〜。元気に生まれて来いよ〜」
「そうですよ〜。お姉ちゃん達も、あゆと会える日を心待ちしているですよ〜」
私の両隣に座り直したリインとアギトが、私のお腹を優しく撫でながら声を掛けてくれた。私も「お母さんも、早く会いたいよ〜」って声を掛けて、あゆやルシル君と一緒に過ごせるようになった未来に思いを馳せる。
「ルシルも、こちらの世界で一緒に過ごせればいいのですが・・・」
「ん−、ルシル君にはルシル君の立場、仕事もあるからな〜」
写真の1つを見る。戦闘甲冑と同じデザインの軍服姿のルシル君が“戦天使ヴァルキリー”達や、私たち人類に協力してくれてる魔族、中でも最高クラスの魔人であるシュゼルヴァロード姉妹と写る写真がある。
ルシル君はアースガルドの魔術師軍の総督やし、結婚式を挙げるためにミッドにもう一度訪れてくれたルシル君は、同盟世界の各軍隊の総指揮も任されるようになったって言うてたし。しかも今は大きな戦争中や。そう簡単には一緒に過ごすことは出来ひん。
「そやけど・・・
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