暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
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決める大一番。管理世界最強の10代男子を決めるべく、2人の男の子が激しい攻防を繰り広げてる。
片や私の大切な愛息子、フォルセティ。片や因縁のライバル選手。一昨年の試合は勝ったフォルセティがチャンピオンになって、去年はフォルセティの負け。そんで今年の今日、三度目の決戦となった。序盤から熾烈を極めた魔法戦、中盤は近接格闘戦、終盤の今は最後の力を尽くしての得意戦法の応酬。フォルセティは射砲撃、相手選手はバインドからの格闘。

「「「フォルセティ!」」」

応援にも熱が入る。本当なら去年までと同じように会場にまで行って、直接声援を送るんやけど・・・。今の私の体やとそれも難しく、私の身の回りを世話をしてくれるリインとアギト、それにアインスが、休職中の私と一緒にフォルセティを応援してくれてる。

「フォルセティ。頑張っていますね。主はやて、リイン、アギト。コーヒーのお代わりを淹れてきました」

「おおきにな、アインス」

「ありがとうです!」「あんがと!」

ソファの前にある脚の短いテーブルの上に置かれた空のコップに、アインスがコーヒーを注いでくれた。コップを手にモニターに視線を戻した。ちょうどフォルセティが、相手選手のバインドの収縮を魔力弾で弾いて遅らせ、逆にバインドで拘束したうえで特大の一撃へ。

「「「コード・エンデン・クリーク!!」」」

フォルセティの背中から切り離されて空中砲台と化した銃翼ゲヴェーア・フリューゲル8挺と、フォルセティの拳銃型デバイス・“エマナティオ”2挺から放たれるのは、計10発の集束砲。至近距離での魔力爆発にフォルセティも相手選手も飲み込まれた。相打ち覚悟の一撃って誰もが思うやろうけど、フォルセティには、アイリから伝えられたルシル君の術式がある。

魔力吸収(イドゥン)多層甲冑(ゴスペル)。集束砲の魔力を利用してゴスペルを展開できてれば、きっと・・・)

魔力爆発で起きた白煙がリングを覆い隠したんやけど、すぐにほぼ中央で何かが衝突したことによる衝撃波で煙が消し飛んだ。衝突と正体はフォルセティと相手選手が最接近してて、2人が最接近しての攻撃やな。相手選手の拳はフォルセティの頬――正確には頬を護るように展開されてた小型シールドに防がれて、フォルセティは右手の“エマナティオ”を相手選手の腹部に突き出してた。

――コード・カノーネ――

一切の容赦のない零距離砲撃が“エマナティオ”の銃口から放たれて、相手選手の残り僅かなポイントを0にした。この瞬間・・・

「フォルセティの!」

「王座奪還だぜぇぇぇーーー!!」

ソファから勢いよく立ち上がってハイタッチを交わすリインとアギトの言うように、フォルセティが再び世界最強の10代男子であることが決定した。私も動き回って喜びを表したい
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