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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
屈服編 至宝の王妃は絶倫に堕ち、新たな命の母となる
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 そこから始まる「凌辱」を予感し、アリアレイテは貞操だけは守らねばと必死に身を捩る。だが、そんな彼女の健気な抵抗と汗の香りすら愉しみながら、男は己の「オス」を彼女の「オンナ」に押し当てていた。
 先端部が秘所に当たる感覚に腰を浮かしてしまう彼女の反応に、下卑た笑みを溢し。男は姫騎士の処女を奪い完全に屈服させるべく、敢えてゆっくりと腰を沈めていく。

 アリアレイテの、王女としての純血を守る最後の砦。その薄い膜を突き破らんと、凶悪な黒い剛直がゆっくりと侵攻していた。
 もはや、いつ最後の壁が決壊しても不思議ではない。彼女の貞操はすでに、風前の灯火であった。

「……へへ。処女だけあって相当にキツいが、それでも身体の方は受け入れる気満々じゃねぇか。お前、変態の素質あるぜぇ?」
「あぅ、くっ、ふぅぅうっ!? だ、だめ、だめぇえぇええぇっ!」
「ほうら、もう膜が破けちまうぞぉ? あとちょっと、あとちょっとで……!」

 王女として、淑女としての最後の壁があと一寸で破られる。その感覚に仰け反り、艶かしく腰をくねらせるアリアレイテの反応に愉悦の笑みを浮かべながら。
 男は勢いよく腰を浮かして、「一国の姫君の処女を奪う」という、大きな一線を越える一突きを放つ――

「ぐッ!?」

 ――寸前。その肩に背後から矢を受け、思わずふらついてしまった。咄嗟に背後を振り返った先には、一足早く猛獣の討伐を終えた騎士団の姿があった。

 彼らは任務を終えて聖国の王城に戻る途中、街の住民から姫君の蛮勇を聞き付け、この大橋に急行して来たのである。戦いの疲れを全く感じさせない闘志に満ちた眼差しで、騎士団長の青年は最愛の姫を襲っている悪漢に正義の矢を放っていた。
 騎士団の先頭に立ち、弓を構えている青色の髪の青年。その人物こそ、若くして聖国騎士団を率いているこの国の勇者――カイオスなのだ。

「そこまでだ野盗ッ! 姫様に対する恐れ知らずの蛮行……万死に値するッ!」
「カ……カイオスッ!」

 勇ましい怒号を上げる美男子の眼。その力強さに1人の少女として惹かれていたアリアレイテは、歓喜の涙を浮かべ破顔する。愛する騎士の姿を目にした王女の心は、絶望の淵から間一髪救い出されたのだ。

 一方、肩に矢を受けた野盗はその痛みより、「お楽しみ」を邪魔されたことに怒りを露わにしていた。じゃらりという怪しい金属音を立て、鎖に繋がれた鉄球を手に取った彼は、逃げようともせず真っ向から騎士団と相対している。

 連戦で疲れている騎士団など、たった1人でも壊滅させられる。それほどまでの自信と実力があるからこそ、彼は鉄球を手に取っているのだ。その佇まいと覇気は、並の野盗のそれを遥かに逸脱している。
 それが単なる身の程知らず故の言動ではない、ということはカイオ
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