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幻の月は空に輝く
課外授業に行こう・2
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も思えないけど、どうせなら我愛羅にも怪我をしてほしくない。そうなると自分に何が出来るかな。私は見てろって言われたけど、意識をしっかりと保った状態ならナルトもそんな事は言わないだろう。多分だけど。
 
 それともう一つ。

「アレを止めたい。多少の怪我は兎も角、大怪我はさせたくない」

 私の言葉に返事をするように、バサリ、と頭上から羽音が聞こえた。
 間違いようの無い気配。

《ラン》

 テンカの声。
 その存在だけで、指先の震えが止まる。

《ならば結界を張った方がいいな。尾獣同士が戦ったとなれば、それを理由に二人とも殺されかねん》

 …確かにと一回首を縦に振ると、私は地面を蹴り上げ高く飛びあがった。それと同時に指先を動かし、絃を張り巡らせながら印を組み出す。
 さて…と。頑丈な…誰にも気づかれないような結界を張らないとね。



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